―――――――…数時間後。
俺はその日、いつもより早めに目が覚めた。
つーか、最近目が覚めるのが早い気がする。
何かあったの?と心配してくれた人、ありがとう。
ただ、暑くて目が覚めるだけだ。
一度目が覚めると、なかなか眠れない。
暑いし。
まぁ、世間の子供達は、今頃のろのろ起き出して、ラジオ体操に向かってる時間だし。
たまには、早く起きても良いだろう。
そして、普段はイレースに任せっきりの事務仕事を、少しは手伝おう。
俺は起き上がって着替え、職員室に向かった。
すると。
「あれ?」
「おはようございます」
職員室では、俺を待っていたかのように、イレースがいた。
早っ。
「どうしたんだ、今日はえらく早起きだな」
「早く目が覚めたもので」
あ、そう…。
俺と同じだな。
イレースも、暑くて目が覚めてしまったんだろうか。
つーことは、今日も最高気温は恐ろしいことになりそうだな。
あーやだやだ。
こんな暑さの中でも、呑気にしていられるのは、シルナくらいだよ。
「それより」
「うん?」
イレースは、紙の束が入った封筒を、俺に差し出した。
「これ、朝イチで聖魔騎士団に届けてくれませんか」
「聖魔騎士団に…?何なんだ、これ?」
糊付けして封をしてあるから、中身は分からないが。
「先日起きた『アメノミコト』との戦闘の、報告書です」
「あぁ…」
成程、そういうこと。
…ん?でも、イレースにしては、やけに仕事が遅い…気がしなくもない。
あの挑戦状を受け取って、『アメノミコト』とやり合ったのは、もう当分前のことだ。
その報告書を、今更?
…。
…まぁ、イレースも普段忙しいし。
主に、シルナが動かないせいだが。
あれだけの大事件、報告書一つ取っても、細々と詳細まで几帳面に書き上げたんだろうし。
それで遅くなったんだろう。
「分かった。届けてくる」
魔導部隊の宿直の一人に、シュニィ宛に託けておけば大丈夫だろう。
しかし。
「それと、もう一つ伝言が」
「伝言?」
「聖魔騎士団魔導部隊隊長が、あなたに話したいことがあると」
…シュニィが?
俺に?
「何の話だ…?」
「さぁ。私もそこまでは…」
…ってことは、あくまで内密な話ってことか。
『アメノミコト』との一件で、今は色々あるからな。
もしシュニィの用事が、『アメノミコト』案件なら。
俺だけでなく、シルナも連れていきたいところだが…。
俺に加えて、シルナまで聖魔騎士団に向かったとなれば、学院の警備も薄くなるし。
何より、また自分達の為に、大人達が難しいことを相談しているんだ、と。
余計なこと考えては、自分のせいでもないのに、自分を責める子供達がいるからな。
あくまで俺一人が聞いて、後でシルナに伝えよう。
それと、ちょっと聖魔騎士団にお使いに行ってくる、とシルナにメモを残しておこう。
「分かった。じゃあ行ってくる」
「はい」
俺は封筒を片手に、職員室の扉を潜り抜け、廊下に出た。
…と、同時に。
イレースの姿が、霞のように消えてなくなった。
俺はその日、いつもより早めに目が覚めた。
つーか、最近目が覚めるのが早い気がする。
何かあったの?と心配してくれた人、ありがとう。
ただ、暑くて目が覚めるだけだ。
一度目が覚めると、なかなか眠れない。
暑いし。
まぁ、世間の子供達は、今頃のろのろ起き出して、ラジオ体操に向かってる時間だし。
たまには、早く起きても良いだろう。
そして、普段はイレースに任せっきりの事務仕事を、少しは手伝おう。
俺は起き上がって着替え、職員室に向かった。
すると。
「あれ?」
「おはようございます」
職員室では、俺を待っていたかのように、イレースがいた。
早っ。
「どうしたんだ、今日はえらく早起きだな」
「早く目が覚めたもので」
あ、そう…。
俺と同じだな。
イレースも、暑くて目が覚めてしまったんだろうか。
つーことは、今日も最高気温は恐ろしいことになりそうだな。
あーやだやだ。
こんな暑さの中でも、呑気にしていられるのは、シルナくらいだよ。
「それより」
「うん?」
イレースは、紙の束が入った封筒を、俺に差し出した。
「これ、朝イチで聖魔騎士団に届けてくれませんか」
「聖魔騎士団に…?何なんだ、これ?」
糊付けして封をしてあるから、中身は分からないが。
「先日起きた『アメノミコト』との戦闘の、報告書です」
「あぁ…」
成程、そういうこと。
…ん?でも、イレースにしては、やけに仕事が遅い…気がしなくもない。
あの挑戦状を受け取って、『アメノミコト』とやり合ったのは、もう当分前のことだ。
その報告書を、今更?
…。
…まぁ、イレースも普段忙しいし。
主に、シルナが動かないせいだが。
あれだけの大事件、報告書一つ取っても、細々と詳細まで几帳面に書き上げたんだろうし。
それで遅くなったんだろう。
「分かった。届けてくる」
魔導部隊の宿直の一人に、シュニィ宛に託けておけば大丈夫だろう。
しかし。
「それと、もう一つ伝言が」
「伝言?」
「聖魔騎士団魔導部隊隊長が、あなたに話したいことがあると」
…シュニィが?
俺に?
「何の話だ…?」
「さぁ。私もそこまでは…」
…ってことは、あくまで内密な話ってことか。
『アメノミコト』との一件で、今は色々あるからな。
もしシュニィの用事が、『アメノミコト』案件なら。
俺だけでなく、シルナも連れていきたいところだが…。
俺に加えて、シルナまで聖魔騎士団に向かったとなれば、学院の警備も薄くなるし。
何より、また自分達の為に、大人達が難しいことを相談しているんだ、と。
余計なこと考えては、自分のせいでもないのに、自分を責める子供達がいるからな。
あくまで俺一人が聞いて、後でシルナに伝えよう。
それと、ちょっと聖魔騎士団にお使いに行ってくる、とシルナにメモを残しておこう。
「分かった。じゃあ行ってくる」
「はい」
俺は封筒を片手に、職員室の扉を潜り抜け、廊下に出た。
…と、同時に。
イレースの姿が、霞のように消えてなくなった。


