…数分間に及ぶ、激闘の末。
「はぁ…はぁ…死ぬかと思った…」
シルナ、無事生存。
何とか、二人の元暗殺者の猛攻を凌いだ。
危ないところだったな。
「ちっ、やっぱり駄目だったか…」
「もっと練習しないと無理だね」
「な、何が…?」
シルナ、ガクブル。
何を恐ろしいことを考えてるのかは、知らないが…。
「…おい、ナジュ」
「何ですか」
まずは、コイツを問い詰めないことには始まらない。
「お前、すぐりに…いや、この二人に何を吹き込んだ?」
「人聞きが悪いですねー。僕は二人の青春を応援してるだけですよ」
何だと?
シルナを奇襲することの、何が青春なんだ?
もっと追及してやろうと思ったら、ナジュは俺をスルーして、令月とすぐりに向かって話し始めた。
「あなた達、連携取れてなさ過ぎですよ。ぶっちゃけ、二人で掛かってこられるより、一人で掛かってこられる方が怖いんですが」
「う…」
「連携して戦う訓練とか、してなかったんですか?…あ、良いですよ答えなくて。全然してないんですね」
ナジュの質問に、いちいち答える必要はない。
答えを口にするまでもなく、心を読まれるからだ。
「暗殺任務は、原則一人で行うから…。実力の違う者同士が組んだら、足手まといになるって…」
「もし複数人での任務が来ても、お互いの手の内は明かさないのが基本なんだから。しょーがないでしょ」
「ふーん…。それで、その壊滅的な連携のなさ…。足引っ張りまくってますもんね、今」
「…」
言い返せずに黙る二人。
すると、すぐりが令月を睨んだ。
「『八千代』が悪いんだよ。俺がちゃんと糸で足場作ってあげてるのに、利用するどころか、それに引っ掛かって転びそーになってるし」
「それは…悪かったけど、でも、あんな透明な糸じゃ見えないし、あんなに細い糸が、本当に足場になるのか心配で、つい…」
「なーに?俺の糸が信用出来ないってこと?」
「信用出来ないとまでは言わないけど、正直…ない方が自由に動ける」
「じゃー一緒に組んでる意味ないじゃん!」
口喧嘩が始まってるんだけど。
だが、この会話で分かったことがある。
「…二人共、和解したのか?」
「見ての通りですよ」
と、ナジュ。
指差す先で、二人は秘密の内緒話でもするように話し合っていた。
「だから、『八千代』は機動力だけは優れてるんだから、俺の糸で足場を作って、空中戦でも対応出来るように…」
「それは分かってるけど、上手く糸の上に乗れないんだよ。そもそも、糸が透明で見えづらい」
「そこは妥協してよ。色つけたら、ここに飛びますよって宣言してるよーなもんじゃん」
「あと、踏み外したらどうしようって不安が…」
「そのくらい踏み外すなよ!」
…言い合ってはいるが、昨日までのような、刺々しさはない。
むしろ、友人と作戦を練っているかのような…。
「それ、当たりですよ」
ナジュが、俺に向かって言った。
「当たり…?」
「つまり、このお二人は、仲直りどころか…仲良しになることに決めたそうです」
「…!」
この報告には。
俺も、シルナも、びっくりだった。
「はぁ…はぁ…死ぬかと思った…」
シルナ、無事生存。
何とか、二人の元暗殺者の猛攻を凌いだ。
危ないところだったな。
「ちっ、やっぱり駄目だったか…」
「もっと練習しないと無理だね」
「な、何が…?」
シルナ、ガクブル。
何を恐ろしいことを考えてるのかは、知らないが…。
「…おい、ナジュ」
「何ですか」
まずは、コイツを問い詰めないことには始まらない。
「お前、すぐりに…いや、この二人に何を吹き込んだ?」
「人聞きが悪いですねー。僕は二人の青春を応援してるだけですよ」
何だと?
シルナを奇襲することの、何が青春なんだ?
もっと追及してやろうと思ったら、ナジュは俺をスルーして、令月とすぐりに向かって話し始めた。
「あなた達、連携取れてなさ過ぎですよ。ぶっちゃけ、二人で掛かってこられるより、一人で掛かってこられる方が怖いんですが」
「う…」
「連携して戦う訓練とか、してなかったんですか?…あ、良いですよ答えなくて。全然してないんですね」
ナジュの質問に、いちいち答える必要はない。
答えを口にするまでもなく、心を読まれるからだ。
「暗殺任務は、原則一人で行うから…。実力の違う者同士が組んだら、足手まといになるって…」
「もし複数人での任務が来ても、お互いの手の内は明かさないのが基本なんだから。しょーがないでしょ」
「ふーん…。それで、その壊滅的な連携のなさ…。足引っ張りまくってますもんね、今」
「…」
言い返せずに黙る二人。
すると、すぐりが令月を睨んだ。
「『八千代』が悪いんだよ。俺がちゃんと糸で足場作ってあげてるのに、利用するどころか、それに引っ掛かって転びそーになってるし」
「それは…悪かったけど、でも、あんな透明な糸じゃ見えないし、あんなに細い糸が、本当に足場になるのか心配で、つい…」
「なーに?俺の糸が信用出来ないってこと?」
「信用出来ないとまでは言わないけど、正直…ない方が自由に動ける」
「じゃー一緒に組んでる意味ないじゃん!」
口喧嘩が始まってるんだけど。
だが、この会話で分かったことがある。
「…二人共、和解したのか?」
「見ての通りですよ」
と、ナジュ。
指差す先で、二人は秘密の内緒話でもするように話し合っていた。
「だから、『八千代』は機動力だけは優れてるんだから、俺の糸で足場を作って、空中戦でも対応出来るように…」
「それは分かってるけど、上手く糸の上に乗れないんだよ。そもそも、糸が透明で見えづらい」
「そこは妥協してよ。色つけたら、ここに飛びますよって宣言してるよーなもんじゃん」
「あと、踏み外したらどうしようって不安が…」
「そのくらい踏み外すなよ!」
…言い合ってはいるが、昨日までのような、刺々しさはない。
むしろ、友人と作戦を練っているかのような…。
「それ、当たりですよ」
ナジュが、俺に向かって言った。
「当たり…?」
「つまり、このお二人は、仲直りどころか…仲良しになることに決めたそうです」
「…!」
この報告には。
俺も、シルナも、びっくりだった。


