シルナと二人、稽古場に方に向かってみると。
稽古場の外からでも聞こえるほどの、激しい戦闘音が響いていた。
「…!?」
思わず、シルナと顔を見合わせた。
実技の授業では、まず聞くことはないほどの激しい戦闘音。
これは、稽古や訓練などという可愛いものではない。
本物の戦闘だ。
そして、今学院にいる者の中で、そんな本物の戦闘を繰り広げられる者は…。
「ま、まさか令月君、すぐり君と喧嘩してるのかな!?」
俺が思っていたことを、シルナが顔を真っ青にして言った。
とうとう、恐れていたことが起きたかと。
多分ナジュが焚き付けたのだ。もういっそ殺し合うつもりでやり合って、殴って解決しろ、と。
あいつなら言いかねん。
今度こそ、奴はクビだ。
あの二人に、マジの殺し合いをさせたら、大怪我どころでは済まない。
即座に止めに入ろうと、俺とシルナは急いで稽古場に走り。
勢いよく、その扉を開けた。
「令月君!すぐり君!落ち着…」
勃発しているであろう喧嘩を止めようと、稽古場に足を踏み入れると。
そこでは、確かに戦闘が行われていた。
しかし。
それは、俺達が予想していたものではなかった。
「はいはい、僕を落とせないようじゃあ、まだまだですね〜」
「くっ…!」
「ちょっと!『八千代』そこ邪魔!」
「あ、ごめん」
「と、仲間割れしてる間にもう一撃」
「『八千歳』!」
「ぐっ…!好きには…」
「させないですか?そこに糸張ってますもんね。引っ掛かりませんよそんなの」
「また読心…!ズルいなぁもう!」
「いやいや、2対1なんだからこれくらい正当でしょ」
「『八千歳』!すぐ助け…」
「馬鹿!来なくて良いからさっさとナジュせんせーを…」
「目の前で作戦会議ありがとうございます。はいおしまい」
「わーっ!」
「あうっ…」
稽古場に倒れ伏す、令月とすぐり。
を、余裕の表情で見下ろす、ナジュ。
…いじめ?
「いじめとは失礼な。稽古つけてあげてただけじゃないですか」
すかさず心を読まれた。
稽古をつけてあげてた…?
「はい、これで5戦0勝5敗な訳ですが、5連敗した今のお気持ちはいかがですか?」
「良い…訳、ないでしょっ」
「うぅ…悔しい…」
「ですよねー!まだやります?泣きの何回目ですかね、ふふふふ」
敗者に鞭打っていくスタイル、ナジュ。
とりあえず…喧嘩している訳ではないようだが…。
これは一体…どういうことなんだ?
と、考えていると。
「お?お二人共、後ろをご覧下さい。ターゲットが来てますよ」
ターゲット?
令月とすぐりが、しゅばっ、とこちらを振り向いた。
びっくりした。
「さぁ奇襲攻撃です。今のあなた達が彼に通用するか試す、絶好のチャンスですよ」
「…!分かった、行こう『八千歳』」
「よし!行くよ『八千代』。学院長の首を獲ろう」
「えっ、私?」
あ、なんかヤバそうな匂い。
俺はシルナを置き去りにして、瞬時にその場を飛び退いた。
と同時に、シルナ目掛けて、令月とすぐりが飛びかかってきた。
「学院長!覚悟!」
「恨みはないけど、刈らせてもらうよ!」
「えぇぇぇぇ!?ちょ、嫌、何!?え、羽久助けぇぇぇぇ!?」
…シルナ。
お前のことは…忘れないよ。
稽古場の外からでも聞こえるほどの、激しい戦闘音が響いていた。
「…!?」
思わず、シルナと顔を見合わせた。
実技の授業では、まず聞くことはないほどの激しい戦闘音。
これは、稽古や訓練などという可愛いものではない。
本物の戦闘だ。
そして、今学院にいる者の中で、そんな本物の戦闘を繰り広げられる者は…。
「ま、まさか令月君、すぐり君と喧嘩してるのかな!?」
俺が思っていたことを、シルナが顔を真っ青にして言った。
とうとう、恐れていたことが起きたかと。
多分ナジュが焚き付けたのだ。もういっそ殺し合うつもりでやり合って、殴って解決しろ、と。
あいつなら言いかねん。
今度こそ、奴はクビだ。
あの二人に、マジの殺し合いをさせたら、大怪我どころでは済まない。
即座に止めに入ろうと、俺とシルナは急いで稽古場に走り。
勢いよく、その扉を開けた。
「令月君!すぐり君!落ち着…」
勃発しているであろう喧嘩を止めようと、稽古場に足を踏み入れると。
そこでは、確かに戦闘が行われていた。
しかし。
それは、俺達が予想していたものではなかった。
「はいはい、僕を落とせないようじゃあ、まだまだですね〜」
「くっ…!」
「ちょっと!『八千代』そこ邪魔!」
「あ、ごめん」
「と、仲間割れしてる間にもう一撃」
「『八千歳』!」
「ぐっ…!好きには…」
「させないですか?そこに糸張ってますもんね。引っ掛かりませんよそんなの」
「また読心…!ズルいなぁもう!」
「いやいや、2対1なんだからこれくらい正当でしょ」
「『八千歳』!すぐ助け…」
「馬鹿!来なくて良いからさっさとナジュせんせーを…」
「目の前で作戦会議ありがとうございます。はいおしまい」
「わーっ!」
「あうっ…」
稽古場に倒れ伏す、令月とすぐり。
を、余裕の表情で見下ろす、ナジュ。
…いじめ?
「いじめとは失礼な。稽古つけてあげてただけじゃないですか」
すかさず心を読まれた。
稽古をつけてあげてた…?
「はい、これで5戦0勝5敗な訳ですが、5連敗した今のお気持ちはいかがですか?」
「良い…訳、ないでしょっ」
「うぅ…悔しい…」
「ですよねー!まだやります?泣きの何回目ですかね、ふふふふ」
敗者に鞭打っていくスタイル、ナジュ。
とりあえず…喧嘩している訳ではないようだが…。
これは一体…どういうことなんだ?
と、考えていると。
「お?お二人共、後ろをご覧下さい。ターゲットが来てますよ」
ターゲット?
令月とすぐりが、しゅばっ、とこちらを振り向いた。
びっくりした。
「さぁ奇襲攻撃です。今のあなた達が彼に通用するか試す、絶好のチャンスですよ」
「…!分かった、行こう『八千歳』」
「よし!行くよ『八千代』。学院長の首を獲ろう」
「えっ、私?」
あ、なんかヤバそうな匂い。
俺はシルナを置き去りにして、瞬時にその場を飛び退いた。
と同時に、シルナ目掛けて、令月とすぐりが飛びかかってきた。
「学院長!覚悟!」
「恨みはないけど、刈らせてもらうよ!」
「えぇぇぇぇ!?ちょ、嫌、何!?え、羽久助けぇぇぇぇ!?」
…シルナ。
お前のことは…忘れないよ。


