「で、次は…。粘り気が出るまで、捏ねる」
「えー、この中に手ぇつけるの?なんか気持ち悪っ」
お前がやったんだろ。
「『八千代』がやってよ」
「分かった」
レシピ読む係と、調理する係チェンジ。
令月は袖を捲り上げると、カオスなボウルの中に手を突っ込み。
ぐちゃぐちゃと捏ね始めた。
「うわー、気持ち悪そう。引き裂いた腹の中に手ぇ突っ込んで、内臓掻き回してるみたいな音がする」
「うん。引き裂いた腹の中に手を突っ込んで、内臓掻き回してるみたいな感触がする」
その例えやめろ。
超グロテスク。
天音よ。やっぱり二人に任せっきりにしないで、傍についていてやるべきだったんじゃないか?
もう手遅れのような気がするが。
「どう?粘り気出てきた?」
「ベチャベチャする」
だろうね。
あれだけ大量に牛乳投入したら、そりゃそうなるよ。
しかし。
「でも、ちょっと固まってきたよ」
大量のパン粉と、大量の塩コショウのお陰で。
完全な液体からは逃れ、白くて茶色っぽくて若干赤黒い、奇妙な塊が出来始めていた。
「おっ、よく分かんないけど、良い感じじゃ〜ん」
これが良い感じなら、全国の主婦の皆様が卒倒するな。
「次は何すれば良いの?」
「そのグロい塊を、楕円状に丸める」
自分でもグロいって言っちゃってるし。
ペチペチ、と言うよりはグチョグチョ、と肉ダネ(?)を形作っていく。
が、あまりにも肉ダネが柔らか過ぎて、上手くまとまらない。
当たり前だ。
それなのに。
「出来たよ」
何が?
「じゃあ、次はフライパンにサラダ油を敷いて…。サラダ油って何?」
悲報。
『アメノミコト』元暗殺者組、サラダ油をご存知でない。
「サラダは野菜だよね」
「サラダから油が出るの…?よく分かんないけど…野菜敷いておけば良いのかな」
と、言って。
すぐりは、付け合わせ用に天音が準備していた、リーフレタスと人参を掴み。
切ることもしなければ、人参の皮を剥くこともなく。
そのまま、フライパンに投入。
めちゃくちゃだ。
「はい、サラダ投入完了」
「油は…?」
「油は…肉焼いてりゃ、自然と出るんじゃない?」
「そっか。人間も、炙ってたら脂出るもんね」
物凄い会話してる。
で、そこに疑問を抱かない二人。
つくづく、無知とは恐ろしいものである。
「えー、この中に手ぇつけるの?なんか気持ち悪っ」
お前がやったんだろ。
「『八千代』がやってよ」
「分かった」
レシピ読む係と、調理する係チェンジ。
令月は袖を捲り上げると、カオスなボウルの中に手を突っ込み。
ぐちゃぐちゃと捏ね始めた。
「うわー、気持ち悪そう。引き裂いた腹の中に手ぇ突っ込んで、内臓掻き回してるみたいな音がする」
「うん。引き裂いた腹の中に手を突っ込んで、内臓掻き回してるみたいな感触がする」
その例えやめろ。
超グロテスク。
天音よ。やっぱり二人に任せっきりにしないで、傍についていてやるべきだったんじゃないか?
もう手遅れのような気がするが。
「どう?粘り気出てきた?」
「ベチャベチャする」
だろうね。
あれだけ大量に牛乳投入したら、そりゃそうなるよ。
しかし。
「でも、ちょっと固まってきたよ」
大量のパン粉と、大量の塩コショウのお陰で。
完全な液体からは逃れ、白くて茶色っぽくて若干赤黒い、奇妙な塊が出来始めていた。
「おっ、よく分かんないけど、良い感じじゃ〜ん」
これが良い感じなら、全国の主婦の皆様が卒倒するな。
「次は何すれば良いの?」
「そのグロい塊を、楕円状に丸める」
自分でもグロいって言っちゃってるし。
ペチペチ、と言うよりはグチョグチョ、と肉ダネ(?)を形作っていく。
が、あまりにも肉ダネが柔らか過ぎて、上手くまとまらない。
当たり前だ。
それなのに。
「出来たよ」
何が?
「じゃあ、次はフライパンにサラダ油を敷いて…。サラダ油って何?」
悲報。
『アメノミコト』元暗殺者組、サラダ油をご存知でない。
「サラダは野菜だよね」
「サラダから油が出るの…?よく分かんないけど…野菜敷いておけば良いのかな」
と、言って。
すぐりは、付け合わせ用に天音が準備していた、リーフレタスと人参を掴み。
切ることもしなければ、人参の皮を剥くこともなく。
そのまま、フライパンに投入。
めちゃくちゃだ。
「はい、サラダ投入完了」
「油は…?」
「油は…肉焼いてりゃ、自然と出るんじゃない?」
「そっか。人間も、炙ってたら脂出るもんね」
物凄い会話してる。
で、そこに疑問を抱かない二人。
つくづく、無知とは恐ろしいものである。


