料理。
成程考えたなぁ。
一緒に協力して、一つの食べ物を作り上げる。
これほど仲良くなれる方法が、他にあるだろうか。
ナジュの数百倍はマシだよ。
「料理…?」
「そう。今日は二人に、ハンバーグを作ってもらおうと思うんだ」
天音はそう言って、ハンバーグのレシピが書かれた冊子を渡した。
「僕は手を出さないし、口も挟まない。二人だけで、協力して作ること。僕は保健室にいるから、出来上がったら呼んでね。二人で協力して、美味しいハンバーグを作ってね」
成程。
あくまで自分は口を出さず、見守ることもしない。
二人で試行錯誤させ、その過程でお互いの相互理解を深めさせようと。
下手に口を挟むと、また不仲が生じかねないからな。
これは良い判断かもしれない。
何度も言うが、ナジュより数百倍はマシ。
「材料は、冷蔵庫に用意してあるから。じゃあ頑張ってね」
天音はそう言って、二人を調理室に残し、立ち去った。
が、今日のシルナ分身、シルナトノサマバッタは、調理室の隅に隠れて、二人の様子を実況中継する。
ごめんな。
「料理だって。『八千代』料理したことある?」
「ないなぁ」
「だよね〜。そんなことだろうと思ってたよ『八千代』は」
初っ端から、毒舌が炸裂してるんだけど?
これから仲良くクッキングする仲とは思えない。
しかも。
「じゃあ『八千歳』は、料理したことあるの?」
「え?ある訳ないじゃ〜ん」
お前もないんかい。
令月を馬鹿に出来る立場じゃねーだろ。
「とにかく始めよっか〜」
「うん、そうだね」
とりあえず、やる気はあるようだ。
それは良かった。
「…で、『八千代』」
「何?」
「ハンバーグって、何?」
「僕にも分からない」
悲報。
ジャマ王国出身者、ハンバーグを知らない。
マジで?
そうか。こいつら、そもそも食べるということをほとんど経験してないから。
食べたことがあったとしても、それが何の料理なのか、材料とか料理名とか、全然知らないのだ。
「よく分からないけど…。とりあえずレシピがあるから、その通りにすれば良いんじゃないかな」
「ふーん…。まず最初の工程は?」
「えぇと…玉ねぎを刻む」
「玉ねぎなら知ってるよ。育てたことあるもん」
そう言って、すぐりは冷蔵庫から、玉ねぎを取り出した。
おぉ、さすが園芸部。
最低限の野菜の名前は知ってるようだ。
「それを刻むの?」
「うん。はい」
「分かった」
令月は、何故かずっと持ち歩いている…。
…小太刀に、手を伸ばした。
おい、お前まさか。
令月は、目にも留まらぬ速さで、両手の小太刀を抜き。
玉ねぎを、木っ端微塵に切り刻んだ。
包丁とまな板を使ってください。
つーか、まず玉ねぎの皮を取れよ。
皮ごと微塵切りにしたぞ。
「切れたよ」
やり遂げました感出してんじゃねぇ。
すると、すぐりはボウルの中の玉ねぎを見下ろし。
「えー、なんか荒くない?」
「そうかな?」
「だって、レシピに微塵切り、って書いてあるよ?これじゃ微塵じゃないでしょ」
いや、もう充分微塵切り出来てるから。
「もっと細かく…きっと、肉片の欠片も残さない感じにするんだよ」
それはペーストでは?
と思ったら。
すぐりは、お得意の糸を両手に張り巡らせ。
一瞬で、微塵切りされた玉ねぎを、更に完膚なきまでに粉微塵にした。
ほぼペースト。
「こんなもんで良いでしょ」
「そうだね。なんか目が痛いけど気のせいかな」
「俺も痛いけど、多分気のせいだよ」
「そっか」
…。
…既に先行き不安なんだけど、これ大丈夫か?
成程考えたなぁ。
一緒に協力して、一つの食べ物を作り上げる。
これほど仲良くなれる方法が、他にあるだろうか。
ナジュの数百倍はマシだよ。
「料理…?」
「そう。今日は二人に、ハンバーグを作ってもらおうと思うんだ」
天音はそう言って、ハンバーグのレシピが書かれた冊子を渡した。
「僕は手を出さないし、口も挟まない。二人だけで、協力して作ること。僕は保健室にいるから、出来上がったら呼んでね。二人で協力して、美味しいハンバーグを作ってね」
成程。
あくまで自分は口を出さず、見守ることもしない。
二人で試行錯誤させ、その過程でお互いの相互理解を深めさせようと。
下手に口を挟むと、また不仲が生じかねないからな。
これは良い判断かもしれない。
何度も言うが、ナジュより数百倍はマシ。
「材料は、冷蔵庫に用意してあるから。じゃあ頑張ってね」
天音はそう言って、二人を調理室に残し、立ち去った。
が、今日のシルナ分身、シルナトノサマバッタは、調理室の隅に隠れて、二人の様子を実況中継する。
ごめんな。
「料理だって。『八千代』料理したことある?」
「ないなぁ」
「だよね〜。そんなことだろうと思ってたよ『八千代』は」
初っ端から、毒舌が炸裂してるんだけど?
これから仲良くクッキングする仲とは思えない。
しかも。
「じゃあ『八千歳』は、料理したことあるの?」
「え?ある訳ないじゃ〜ん」
お前もないんかい。
令月を馬鹿に出来る立場じゃねーだろ。
「とにかく始めよっか〜」
「うん、そうだね」
とりあえず、やる気はあるようだ。
それは良かった。
「…で、『八千代』」
「何?」
「ハンバーグって、何?」
「僕にも分からない」
悲報。
ジャマ王国出身者、ハンバーグを知らない。
マジで?
そうか。こいつら、そもそも食べるということをほとんど経験してないから。
食べたことがあったとしても、それが何の料理なのか、材料とか料理名とか、全然知らないのだ。
「よく分からないけど…。とりあえずレシピがあるから、その通りにすれば良いんじゃないかな」
「ふーん…。まず最初の工程は?」
「えぇと…玉ねぎを刻む」
「玉ねぎなら知ってるよ。育てたことあるもん」
そう言って、すぐりは冷蔵庫から、玉ねぎを取り出した。
おぉ、さすが園芸部。
最低限の野菜の名前は知ってるようだ。
「それを刻むの?」
「うん。はい」
「分かった」
令月は、何故かずっと持ち歩いている…。
…小太刀に、手を伸ばした。
おい、お前まさか。
令月は、目にも留まらぬ速さで、両手の小太刀を抜き。
玉ねぎを、木っ端微塵に切り刻んだ。
包丁とまな板を使ってください。
つーか、まず玉ねぎの皮を取れよ。
皮ごと微塵切りにしたぞ。
「切れたよ」
やり遂げました感出してんじゃねぇ。
すると、すぐりはボウルの中の玉ねぎを見下ろし。
「えー、なんか荒くない?」
「そうかな?」
「だって、レシピに微塵切り、って書いてあるよ?これじゃ微塵じゃないでしょ」
いや、もう充分微塵切り出来てるから。
「もっと細かく…きっと、肉片の欠片も残さない感じにするんだよ」
それはペーストでは?
と思ったら。
すぐりは、お得意の糸を両手に張り巡らせ。
一瞬で、微塵切りされた玉ねぎを、更に完膚なきまでに粉微塵にした。
ほぼペースト。
「こんなもんで良いでしょ」
「そうだね。なんか目が痛いけど気のせいかな」
「俺も痛いけど、多分気のせいだよ」
「そっか」
…。
…既に先行き不安なんだけど、これ大丈夫か?


