ナジュも俺もシルナも、無言であった。
この子達は、一体何を話しているのだろう。
「橋の下…?」
「そーだよ。それに、俺もよく親に言われたよ〜?『お前は橋の下から拾ってきた子なんだ』って」
それ、親が子供に言っちゃいけない言葉あるある。
「だから赤ん坊ってのは、橋の下に落ちてるものなんだよ」
「そうなんだ…。『八千歳』は物知りだね」
「でしょ〜?」
知識において令月を上回ったと、ご満悦のすぐりだが。
残念ながら、その知識は間違ってる。
『アメノミコト』では、まともな性教育も受けられないのか。
「…ん?でもさ、『八千歳』」
「何?」
おっ。
令月が、何か違和感に気づいた。
「たまに、凄くお腹が膨らんでる女の人がいるけど、あれは何?コウノトリがお腹の中に入れたんじゃないの?」
「何言ってるのさ…。あれはただのデブだよ」
「そうなんだ」
全国の妊婦、及び経産婦の皆様。
この罰当たりなガキ二人に代わって、保護者である俺達が、心から謝罪致します。
済みません。悪気はないんです。ただ知識がないというだけで。
「何て言うか…あなた達は…あれですね」
と、ようやく口を開くナジュ。
「もういっそ、そのまま…間違った知識のまま生きて欲しいですね」
おい。
正せよ。教師だろ。
真顔で何言ってんだ。
「シルナ…どうする?」
「え、えぇっと。まずは幼稚園児向けの、赤ちゃんの絵本を読み聞かせて。それから小学生向けの保健体育の教科書を…」
何とかして、この遅れに遅れた二人の性知識を取り戻そうとするも。
「全く、仕方ないお子様達ですね…。自分の教え子達が、大人の知識経験一切なしとは、全くもって不甲斐ない。僕の前世の師匠に申し訳ないですよ」
知識はともかく。
経験はなくて良いだろ。まだ子供だぞ。
つーか、お前の前世の師匠って誰だよ。
絶対まともな人じゃないだろ。
「これも何かの縁。前世の師匠に代わって、大人な僕が色々と教えてあげますよ」
「?」
「まずはですね、男女が寝床で裸になって…」
…やべー話が始まりつつある。
「えぇぇっ!?だ、駄目だよナジュ君!?そういうことは、そういうことは、ちゃんと段階を踏んで、あの、あのね、あのっ、あのっ」
パニクる学院長。
お前はとことん、保健体育の教師には向いてないな。
「そしたら男が女の中に、」
と、ナジュが禁断の一言を言おうとした、そのとき。
「いやぁぁぁっ!」
「あ」
耐久限界を迎えたシルナが、分身シルナヤモリを消した。
…あーあ…。
…まぁ、あれだ。
明日になったら、二人共、一歩大人の階段を上ったということで。
おめでと。
この子達は、一体何を話しているのだろう。
「橋の下…?」
「そーだよ。それに、俺もよく親に言われたよ〜?『お前は橋の下から拾ってきた子なんだ』って」
それ、親が子供に言っちゃいけない言葉あるある。
「だから赤ん坊ってのは、橋の下に落ちてるものなんだよ」
「そうなんだ…。『八千歳』は物知りだね」
「でしょ〜?」
知識において令月を上回ったと、ご満悦のすぐりだが。
残念ながら、その知識は間違ってる。
『アメノミコト』では、まともな性教育も受けられないのか。
「…ん?でもさ、『八千歳』」
「何?」
おっ。
令月が、何か違和感に気づいた。
「たまに、凄くお腹が膨らんでる女の人がいるけど、あれは何?コウノトリがお腹の中に入れたんじゃないの?」
「何言ってるのさ…。あれはただのデブだよ」
「そうなんだ」
全国の妊婦、及び経産婦の皆様。
この罰当たりなガキ二人に代わって、保護者である俺達が、心から謝罪致します。
済みません。悪気はないんです。ただ知識がないというだけで。
「何て言うか…あなた達は…あれですね」
と、ようやく口を開くナジュ。
「もういっそ、そのまま…間違った知識のまま生きて欲しいですね」
おい。
正せよ。教師だろ。
真顔で何言ってんだ。
「シルナ…どうする?」
「え、えぇっと。まずは幼稚園児向けの、赤ちゃんの絵本を読み聞かせて。それから小学生向けの保健体育の教科書を…」
何とかして、この遅れに遅れた二人の性知識を取り戻そうとするも。
「全く、仕方ないお子様達ですね…。自分の教え子達が、大人の知識経験一切なしとは、全くもって不甲斐ない。僕の前世の師匠に申し訳ないですよ」
知識はともかく。
経験はなくて良いだろ。まだ子供だぞ。
つーか、お前の前世の師匠って誰だよ。
絶対まともな人じゃないだろ。
「これも何かの縁。前世の師匠に代わって、大人な僕が色々と教えてあげますよ」
「?」
「まずはですね、男女が寝床で裸になって…」
…やべー話が始まりつつある。
「えぇぇっ!?だ、駄目だよナジュ君!?そういうことは、そういうことは、ちゃんと段階を踏んで、あの、あのね、あのっ、あのっ」
パニクる学院長。
お前はとことん、保健体育の教師には向いてないな。
「そしたら男が女の中に、」
と、ナジュが禁断の一言を言おうとした、そのとき。
「いやぁぁぁっ!」
「あ」
耐久限界を迎えたシルナが、分身シルナヤモリを消した。
…あーあ…。
…まぁ、あれだ。
明日になったら、二人共、一歩大人の階段を上ったということで。
おめでと。


