神殺しのクロノスタシス3

しかし。

「…と、いうのはまぁ冗談なんですけど」

え?

「冗談なの?」

「はい」

「な〜んだ…」

何で残念そうなんだ?すぐりは。
 
「つまんない話でも、何か話してたら眠気がなくなるかと思って。本番はこれからですよ」

「本番って何?僕、何すれば良いの?」

「そーだよ。早く本題に入ってよ」

「まぁそう焦らず。男達が夜中に集まって話すことと言えば…相場は決まってるでしょう?」

「…?誰かの暗殺計画?」

育ちが悪過ぎる。

「まぁ、それも悪くはありませんが」

止めろよ不死身教師。

「じゃあ、何?」

「恋バナです」

「こ、こっ、恋バナ!?」

今叫んだのは、シルナである。

しかし。

「鯉…。鯉バナナ…?美味しくなさそう…」

「そんな料理があるの?不味そー」

「破壊的に馬鹿ですねあなた達は」

ジャマ王国育ちの二人組、恋バナを「鯉バナナ」に変換。

うん。不味そう。

「恋バナ。恋愛話の略称ですよ」

「恋愛?」

「そう、恋に愛と書いて、恋愛。分かりました?」

「うん」

令月は、顔色一つ変わらない。

一方のすぐりは。

「…この分野に関しては、すぐりさんの方が一歩…いや、十歩は先に進んでますね」

…そうなの?

「まぁ、僕はあなた達の何万歩も先を行ってますけどね!」

超ドヤ顔の不死身教師。

はいはい。

「やっぱり学生たる者、恋愛の一つや二つ、しなきゃいけませんよねー」

「分かる〜。俺もそう思うよ」

意外なことに、すぐりは同意。

しかし、令月は。

「…恋愛…。…恋愛…?」

いまいち、分かってないご様子。

恋バナに、全くついていけてない。

「やっぱり良いですよ。好きな娘がいるっていうのは。生き甲斐になりますよ。令月さん、あなた好きな女の子は?」

「…誰だろう?」

恋愛に疎いらしい令月。

「ふっ、このお子様め」

嘲笑うすぐり。

何であろうと、令月より進んでいることに愉悦を感じているらしい。

で、シルナは。

「がっ…学院内不純異性交遊反対!はんたーい!」

ヤモリの姿で、なんか叫んでた。