「学年は違うけど、普通に学校で出会ってたら、普通に友達になれてたんじゃないかな。それを、過去の因縁が邪魔してるだけで…」
「…ふむ。確かにすぐりさん、未だに令月さんと会うときは、心の中に令月さんへの劣等感…敗北感みたいなのが、ちらほら見えてますからね」
そうなのか。
まぁ…そうだろうな。
あれだけ長い間、すぐりは令月のことを、ずっと目の敵にしてきた。
おまけに、その令月と一対一で決闘を仕掛け…敗北した。
すぐりとしては、そんな相手と仲良くなりなさいと言われても、すんなり仲良くなれるはずがない。
すぐりの中には、きっと延々と、あのときの敗北感がついて回っているのだ。
もう忘れても良いと思うんだけどなぁ。
「僕もそう思いますよ。僕だって学院長と羽久さんにボロ負けしましたが、そんなこととっくにどうでも良いですし」
どうでも良いどころか、平気で心読んでくる仲になってるもんな。
「それに、負けたと言っても、それはあのときそうだったってだけで…。もう一回勝負したら、案外どっちが勝つか分からないのでは?」
「でしょうね。元々あの二人、実力はほとんど拮抗していますし」
俺もそう思う。
あのときすぐりが負けたのは、すぐりが実力不足だったから、という理由だけじゃない。
と言うか、単なる時の運…と言っても過言ではないと思う。
それくらい、実力は拮抗しているのだ。
あとは、相性の問題だ。
すぐりはあの自由自在の糸とワイヤーで、近中遠距離、どれも対応してるが。
どちらかと言うと、離れて戦い、毒を塗った糸で敵を絡め取る、遠距離戦向きのタイプ。
対する令月は、言うまでもなく超近距離戦闘向き。
一度懐に入られたら、すぐりには為す術がない。
ってか、俺でも多分為す術がない。
時を止めてワンチャン、ってところか?
そんな、戦闘スタイルも魔導適性の違いも異なる二人を比べ、優劣をつけるのは間違っている。
しかし。
その間違った方法で、二人に優劣をつけ続けた存在がいる。
思い出したくもない、あの忌まわしい鬼頭夜陰という男が、元凶だ。
未だにすぐりは、恐らく無意識に、あの男の価値観に囚われたままなのだ。
「…ふむ。確かにすぐりさん、未だに令月さんと会うときは、心の中に令月さんへの劣等感…敗北感みたいなのが、ちらほら見えてますからね」
そうなのか。
まぁ…そうだろうな。
あれだけ長い間、すぐりは令月のことを、ずっと目の敵にしてきた。
おまけに、その令月と一対一で決闘を仕掛け…敗北した。
すぐりとしては、そんな相手と仲良くなりなさいと言われても、すんなり仲良くなれるはずがない。
すぐりの中には、きっと延々と、あのときの敗北感がついて回っているのだ。
もう忘れても良いと思うんだけどなぁ。
「僕もそう思いますよ。僕だって学院長と羽久さんにボロ負けしましたが、そんなこととっくにどうでも良いですし」
どうでも良いどころか、平気で心読んでくる仲になってるもんな。
「それに、負けたと言っても、それはあのときそうだったってだけで…。もう一回勝負したら、案外どっちが勝つか分からないのでは?」
「でしょうね。元々あの二人、実力はほとんど拮抗していますし」
俺もそう思う。
あのときすぐりが負けたのは、すぐりが実力不足だったから、という理由だけじゃない。
と言うか、単なる時の運…と言っても過言ではないと思う。
それくらい、実力は拮抗しているのだ。
あとは、相性の問題だ。
すぐりはあの自由自在の糸とワイヤーで、近中遠距離、どれも対応してるが。
どちらかと言うと、離れて戦い、毒を塗った糸で敵を絡め取る、遠距離戦向きのタイプ。
対する令月は、言うまでもなく超近距離戦闘向き。
一度懐に入られたら、すぐりには為す術がない。
ってか、俺でも多分為す術がない。
時を止めてワンチャン、ってところか?
そんな、戦闘スタイルも魔導適性の違いも異なる二人を比べ、優劣をつけるのは間違っている。
しかし。
その間違った方法で、二人に優劣をつけ続けた存在がいる。
思い出したくもない、あの忌まわしい鬼頭夜陰という男が、元凶だ。
未だにすぐりは、恐らく無意識に、あの男の価値観に囚われたままなのだ。


