「…あのねー」
「…何?」
「俺が水をやった場所から、草むしりしてくれないかな」
「…?」
「だからぁ!地面が渇いてるから草取りしにくいの!湿らせたら抜きやすくなるから、俺が水あげたところからやって」
「あ、成程」
『八千代』は、俺が既に水をやった畝までやって来て。
雑草を抜き始めた。
「本当だ。地面が湿ってたら、草抜きやすいね」
「…」
「…あ、虫だ」
ん?
「『八千歳』、虫がいるよ。何ていう虫かなぁ…」
何呑気言ってんの?
「しかもビッチリ。なんか気持ち悪…」
「アブラムシでしょ。鑑賞してないで退治しなよ」
そいつら、いくら払っても払っても、うじゃうじゃ湧きやがる。
厄介な害虫なんだ。
一応、除虫剤は使ってるんだけどなー。どうしてもこればかりは。
「分かった」
スラリ、と懐から小刀を取り出す『八千代』。
すげー馬鹿。びっくりする。
「そんなもので退治しようとしないでよ!葉っぱに傷がついたらどーするの!」
「え、でも僕、ちゃんと気をつけるから」
「却下。ちょっと退いて」
俺は両手に、細い糸を作り出し、ピンと張った。
その細い糸を、葉っぱとアブラムシの間に滑り込ませ、そのままアブラムシをこそぎ落とした。
アブラムシは、糸で一刀両断してやったが。
葉っぱには、傷一つついていない。
俺が考案した、アブラムシ退治法である。
無駄な農薬を使うこともなく、それでいて害虫を一網打尽に出来る、と。
ツキナには、大変好評だった。
そして。
「…!」
「…何、その顔」
「凄いね、『八千歳』…。僕だったら、この畑、一日でダメにしちゃいそう」
「だろーね」
俺だって、この一学期間、ツキナに色々習って。
手取り足取り教えてもらって、覚えたことなんだから。
「あと、畑だけじゃなくて、花壇の世話もあるから」
「花壇?何が咲いてるの?」
「今咲いてるのは…ハイビスカスとブーゲンビリアとグラジオラスと…」
「…」
全然分かってない顔してる。
何その花?って顔だなー。無知。
…まぁ、かく言う俺も。
ツキナに教えられて、初めて知ったんだけど。
「あと、ヒマワリ」
「あ、ヒマワリなら知ってるよ」
「ふーん…」
さすがの『八千代』も、ヒマワリくらいは知ってたか。
「ねぇ、見てみたい」
「はい?」
「さっき『八千歳』が言ってた、ハイビ…とか、ブーケ?っていう花」
ハイビスカスとブーゲンビリアね。
「あと、桔梗が咲いてたら、見てみたいな」
桔梗?
「何で?」
「好きな花だから」
ふーん…。
「…トルコキキョウなら植えてたけど、もう開花時期終わったよ」
ガーン!みたいな顔になる『八千代』。
「もっと早く言わないからだよ」
「そっか…。じゃあ、次に咲いたら、見せて」
「まー、覚えてたらね」
次に咲くのはいつだったかな。
まぁ、来年にはまた見られることだろう。
「…何?」
「俺が水をやった場所から、草むしりしてくれないかな」
「…?」
「だからぁ!地面が渇いてるから草取りしにくいの!湿らせたら抜きやすくなるから、俺が水あげたところからやって」
「あ、成程」
『八千代』は、俺が既に水をやった畝までやって来て。
雑草を抜き始めた。
「本当だ。地面が湿ってたら、草抜きやすいね」
「…」
「…あ、虫だ」
ん?
「『八千歳』、虫がいるよ。何ていう虫かなぁ…」
何呑気言ってんの?
「しかもビッチリ。なんか気持ち悪…」
「アブラムシでしょ。鑑賞してないで退治しなよ」
そいつら、いくら払っても払っても、うじゃうじゃ湧きやがる。
厄介な害虫なんだ。
一応、除虫剤は使ってるんだけどなー。どうしてもこればかりは。
「分かった」
スラリ、と懐から小刀を取り出す『八千代』。
すげー馬鹿。びっくりする。
「そんなもので退治しようとしないでよ!葉っぱに傷がついたらどーするの!」
「え、でも僕、ちゃんと気をつけるから」
「却下。ちょっと退いて」
俺は両手に、細い糸を作り出し、ピンと張った。
その細い糸を、葉っぱとアブラムシの間に滑り込ませ、そのままアブラムシをこそぎ落とした。
アブラムシは、糸で一刀両断してやったが。
葉っぱには、傷一つついていない。
俺が考案した、アブラムシ退治法である。
無駄な農薬を使うこともなく、それでいて害虫を一網打尽に出来る、と。
ツキナには、大変好評だった。
そして。
「…!」
「…何、その顔」
「凄いね、『八千歳』…。僕だったら、この畑、一日でダメにしちゃいそう」
「だろーね」
俺だって、この一学期間、ツキナに色々習って。
手取り足取り教えてもらって、覚えたことなんだから。
「あと、畑だけじゃなくて、花壇の世話もあるから」
「花壇?何が咲いてるの?」
「今咲いてるのは…ハイビスカスとブーゲンビリアとグラジオラスと…」
「…」
全然分かってない顔してる。
何その花?って顔だなー。無知。
…まぁ、かく言う俺も。
ツキナに教えられて、初めて知ったんだけど。
「あと、ヒマワリ」
「あ、ヒマワリなら知ってるよ」
「ふーん…」
さすがの『八千代』も、ヒマワリくらいは知ってたか。
「ねぇ、見てみたい」
「はい?」
「さっき『八千歳』が言ってた、ハイビ…とか、ブーケ?っていう花」
ハイビスカスとブーゲンビリアね。
「あと、桔梗が咲いてたら、見てみたいな」
桔梗?
「何で?」
「好きな花だから」
ふーん…。
「…トルコキキョウなら植えてたけど、もう開花時期終わったよ」
ガーン!みたいな顔になる『八千代』。
「もっと早く言わないからだよ」
「そっか…。じゃあ、次に咲いたら、見せて」
「まー、覚えてたらね」
次に咲くのはいつだったかな。
まぁ、来年にはまた見られることだろう。


