神殺しのクロノスタシス3

さぁ、あとは簡単だ。

僕は、着慣れた黒装束を身にまとい。

小太刀を二本、毒を塗ったクナイ、毒針を忍ばせ。

学生寮の窓から、真っ直ぐ地面に向かって飛び降りた。

昨夜と同じく、学院長の分身達の目を掻い潜って、学院を取り囲む塀まで辿り着き、そこを飛び越えた。

…ごめんなさい、学院長。羽久。

「…僕は、あなた達を巻き込む訳にはいかない」

これは僕の手で、僕自身が、けじめをつけなきゃならないことだから。