すぐりさんの心を読んで、僕は一瞬で事情を把握した。
そして、心底軽蔑した。
僕に軽蔑されるんだから、よっぽどだよ。
人生最大級クラスの屈辱と思え。
「…何の用ですか」
分かっていながら、一応聞く。
が、一瞬でそれが無意味なことだったと気づく。
「ツキナがさぁ〜!」
「あーはいはいもう何も言わなくて良いんで。分かってます、分かってます分かりましたよ」
読心魔法が使えない、可哀想な皆様に説明しよう。
すぐりさんに、今度は何があったのか。
一言で説明するならば。
「…あなた好き嫌い多過ぎでしょ!」
「知らないよ!そもそもジャマ王国じゃ食べる機会なんてなかったんだから、克服する機会もなかったんだもんね!」
開き直りやがるし。
そう。
すぐりさんが嫌いなのは、ナスだけではなかった。
トマトだ。
これから暑くなり、収穫期を迎えるトマト。
そのトマトさえ、すぐりさんは苦手で食べられないらしい。
それなのにツキナさんは、そんなことは当然知る由もなく。
「トマトの収穫がもうすぐだね〜!楽しみだね〜!」と、わくわくしているらしい。
で、この好き嫌い魔人すぐりさんは、内心戦慄しながら、「そーだね、楽しみだね〜…」とか言ってたらしい。
以上。すぐりさんの心の中。
「何なの?トマトって。あんな脳みそみたいな色と食感の食べ物を、よく食べようと思ったよね、人類は!アホなの!?」
すぐりさんは、脳みそに恨みでもあるのだろうか。
それとも単に、ぐじゅぐじゅ系の食べ物が嫌いなのだろうか。
「…すぐりさんって、豆腐好きですか?」
「は?とーふ?好きだけど」
「じゃあお粥とかは?」
「食べるよ?」
…。
「…ピーマン好きですか?」
「あんな脳みそみたいな形した種が入ってる野菜なんて、人類の食べ物じゃないでしょ!」
そうか。よく分かった。
君は、あれですね。
ぐじゅぐじゅした食べ物が嫌いって言うより。
野菜が嫌いなんだな。
しかも、子供が嫌いな野菜あるあるの野菜、全部駄目なんだ。
そして全てを脳みそに例えてる。
多分ザクロとかイチジクも嫌いなんだろう。「脳みそ!」とか言って。
しかしそれもまぁ、仕方ないのかもしれない。
令月さんも含めて、この人達、まともな教育というものを受けてないし。
まぁ僕も大概だけど。
そもそも、食事を摂るという習慣さえ、ルーデュニアに来るまではなかったのだ。
別に嫌いな食べ物があったって、本人も困らないし、誰も困らない。
食べる機会がないんだから、それも当然。
おまけに、好き嫌いを直そうとしてくれる人もいなかった訳だから、ますます好き嫌いは直らない。
食べなくても困らないんだから、無理に食べられるようになる必要がない。
故に。
すぐりさんの舌は、多分三歳児辺りの味覚で止まってしまっているのだろう。
そして、心底軽蔑した。
僕に軽蔑されるんだから、よっぽどだよ。
人生最大級クラスの屈辱と思え。
「…何の用ですか」
分かっていながら、一応聞く。
が、一瞬でそれが無意味なことだったと気づく。
「ツキナがさぁ〜!」
「あーはいはいもう何も言わなくて良いんで。分かってます、分かってます分かりましたよ」
読心魔法が使えない、可哀想な皆様に説明しよう。
すぐりさんに、今度は何があったのか。
一言で説明するならば。
「…あなた好き嫌い多過ぎでしょ!」
「知らないよ!そもそもジャマ王国じゃ食べる機会なんてなかったんだから、克服する機会もなかったんだもんね!」
開き直りやがるし。
そう。
すぐりさんが嫌いなのは、ナスだけではなかった。
トマトだ。
これから暑くなり、収穫期を迎えるトマト。
そのトマトさえ、すぐりさんは苦手で食べられないらしい。
それなのにツキナさんは、そんなことは当然知る由もなく。
「トマトの収穫がもうすぐだね〜!楽しみだね〜!」と、わくわくしているらしい。
で、この好き嫌い魔人すぐりさんは、内心戦慄しながら、「そーだね、楽しみだね〜…」とか言ってたらしい。
以上。すぐりさんの心の中。
「何なの?トマトって。あんな脳みそみたいな色と食感の食べ物を、よく食べようと思ったよね、人類は!アホなの!?」
すぐりさんは、脳みそに恨みでもあるのだろうか。
それとも単に、ぐじゅぐじゅ系の食べ物が嫌いなのだろうか。
「…すぐりさんって、豆腐好きですか?」
「は?とーふ?好きだけど」
「じゃあお粥とかは?」
「食べるよ?」
…。
「…ピーマン好きですか?」
「あんな脳みそみたいな形した種が入ってる野菜なんて、人類の食べ物じゃないでしょ!」
そうか。よく分かった。
君は、あれですね。
ぐじゅぐじゅした食べ物が嫌いって言うより。
野菜が嫌いなんだな。
しかも、子供が嫌いな野菜あるあるの野菜、全部駄目なんだ。
そして全てを脳みそに例えてる。
多分ザクロとかイチジクも嫌いなんだろう。「脳みそ!」とか言って。
しかしそれもまぁ、仕方ないのかもしれない。
令月さんも含めて、この人達、まともな教育というものを受けてないし。
まぁ僕も大概だけど。
そもそも、食事を摂るという習慣さえ、ルーデュニアに来るまではなかったのだ。
別に嫌いな食べ物があったって、本人も困らないし、誰も困らない。
食べる機会がないんだから、それも当然。
おまけに、好き嫌いを直そうとしてくれる人もいなかった訳だから、ますます好き嫌いは直らない。
食べなくても困らないんだから、無理に食べられるようになる必要がない。
故に。
すぐりさんの舌は、多分三歳児辺りの味覚で止まってしまっているのだろう。


