30分ほどゲロッ…リバースした後。
吐瀉物の匂いが充満する部屋に、用意しておいた消臭剤のスプレーを吹きまくった。
何でも、備えあれば憂いなし、ってね。
「あぁ…死ぬ…。死んだ…死んだと思った…。『終日組』の暗殺者より怖かった…」
「…」
『終日組』の暗殺者、焼きナス以下?
しかし。
「生き残った…。俺は生き残ったよ…」
「そうですか」
不死身じゃない人は大変だな。生き残るのに苦労して。
死にかけた顔をして、すぐりさんはぐったりとしていた。
吐瀉物臭いので、そんなすぐりさんにも消臭スプレーをかけておいた。
汚物扱いされてるのに、全く何も言わない辺り。
相当大変だったみたいだな。
でも、やり切った。
だからこそ、今ここにいるのだ。
僕は、さっさと吐瀉物入りのエチケット袋を処分し、すぐりさんを介抱した。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫なように見える…?」
「見えませんけど、でも、やり遂げたんですね」
「そーだよ…。やり遂げたんだよ褒めてよ…」
「わー凄い凄い。おめでとうございまーす」
「…褒め方が雑…」
褒めてるじゃないか。
…結局。
すぐりさんは、ナスを克服出来なかった。
それなのに彼は、今日、ツキナさんのお手製ナス料理を食べたのだ。
ぐったりして喋らないから、勝手に心を読ませてもらうと…。
えー、ナスの煮浸しと…焼きナス。ナス天か。
うん。ナスオンパレード。
しかし、すぐりさんは食べた。
え?嫌いなのにどうやって食べたのかって?
そこは、僕のアドバイスに従ったらしい。
これは、料理をしていて気づいたことなのだが。
ナスは万能野菜だが。
素材の味を味わおうと思ったら、やっぱり素朴な味付けの和食になる。
そして、和食というのは。
大抵の場合、大根おろしとポン酢をかけておけば、大体美味い。
そこで、僕はすぐりさんにアドバイスした。
もし、ツキナさんがナス料理を出してきたら。
「俺、これには大根おろしかけて食べるのが好きなんだ!」って全力アピールして。
全力で、大根をすりおろせ、と。
心を読むに、すぐりさんはそのアドバイスに従い。
大根を、丸々一本すりおろし(凄い労力だ)、
ナスが見えなくなるほどたっぷり、大根おろしをかけて。
そこに、ナスが泳ぐほどポン酢をぶっかけ。
自分が食べてるのは大根おろし、自分が食べてるのは大根おろし、と暗示をかけながら。
必死に自分を誤魔化しながら、ナス料理(と言うか大根おろし)を、平らげたらしい。
で、普通の人間だったら、そんなにたくさん大根おろしを大量に乗せていたら。
余程の大根おろしファンでもない限り、「何だかおかしいなぁ、すぐり君ナス苦手なのかな?」と察しもするのだろうが。
残念ながら、すぐりさんの想い人、ツキナさんは、頭の方が残念なので。
青ざめた顔で、必死に大根をすりおろしているすぐりさんを見ても。
ナス料理に、大量の大根おろしをぶっかけ、皿の中がポン酢の海のようになっても。
「すぐり君、本当に大根おろし好きなんだね〜」と、笑顔で言ったらしい。
あの子、本当に頭残念だな。
まぁ、僕が床でミンチになってても気づかなかっ(ry
ともあれ。
どれだけ大根おろしで誤魔化そうとも。
結局、ナスはナスだったらしく。
ツキナさんの手前、青ざめた顔で「美味しいよーありがとー」と言っておきながら。
全力で、吐き気を抑えまくり。
で、下校時刻が近づき、ツキナさんと別れるなり、ここに来て。
我慢しまくっていたモノを、リバースしたと。
そういう訳だ。
なんか、まぁ、あれだね。
すぐりさんの恋路も、大変だね。
僕は良かったなー。出会ったときから相思相愛で。
ツキナさんも、まさかさっき一緒に食べたナス料理が、既にすぐりさんの体内から消えているとは思ってないだろうな。
そう考えると、ツキナさんも気の毒。
折角作ったのにな。
食べ物を無駄にすると、バチが当たるんですよ。
吐瀉物の匂いが充満する部屋に、用意しておいた消臭剤のスプレーを吹きまくった。
何でも、備えあれば憂いなし、ってね。
「あぁ…死ぬ…。死んだ…死んだと思った…。『終日組』の暗殺者より怖かった…」
「…」
『終日組』の暗殺者、焼きナス以下?
しかし。
「生き残った…。俺は生き残ったよ…」
「そうですか」
不死身じゃない人は大変だな。生き残るのに苦労して。
死にかけた顔をして、すぐりさんはぐったりとしていた。
吐瀉物臭いので、そんなすぐりさんにも消臭スプレーをかけておいた。
汚物扱いされてるのに、全く何も言わない辺り。
相当大変だったみたいだな。
でも、やり切った。
だからこそ、今ここにいるのだ。
僕は、さっさと吐瀉物入りのエチケット袋を処分し、すぐりさんを介抱した。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫なように見える…?」
「見えませんけど、でも、やり遂げたんですね」
「そーだよ…。やり遂げたんだよ褒めてよ…」
「わー凄い凄い。おめでとうございまーす」
「…褒め方が雑…」
褒めてるじゃないか。
…結局。
すぐりさんは、ナスを克服出来なかった。
それなのに彼は、今日、ツキナさんのお手製ナス料理を食べたのだ。
ぐったりして喋らないから、勝手に心を読ませてもらうと…。
えー、ナスの煮浸しと…焼きナス。ナス天か。
うん。ナスオンパレード。
しかし、すぐりさんは食べた。
え?嫌いなのにどうやって食べたのかって?
そこは、僕のアドバイスに従ったらしい。
これは、料理をしていて気づいたことなのだが。
ナスは万能野菜だが。
素材の味を味わおうと思ったら、やっぱり素朴な味付けの和食になる。
そして、和食というのは。
大抵の場合、大根おろしとポン酢をかけておけば、大体美味い。
そこで、僕はすぐりさんにアドバイスした。
もし、ツキナさんがナス料理を出してきたら。
「俺、これには大根おろしかけて食べるのが好きなんだ!」って全力アピールして。
全力で、大根をすりおろせ、と。
心を読むに、すぐりさんはそのアドバイスに従い。
大根を、丸々一本すりおろし(凄い労力だ)、
ナスが見えなくなるほどたっぷり、大根おろしをかけて。
そこに、ナスが泳ぐほどポン酢をぶっかけ。
自分が食べてるのは大根おろし、自分が食べてるのは大根おろし、と暗示をかけながら。
必死に自分を誤魔化しながら、ナス料理(と言うか大根おろし)を、平らげたらしい。
で、普通の人間だったら、そんなにたくさん大根おろしを大量に乗せていたら。
余程の大根おろしファンでもない限り、「何だかおかしいなぁ、すぐり君ナス苦手なのかな?」と察しもするのだろうが。
残念ながら、すぐりさんの想い人、ツキナさんは、頭の方が残念なので。
青ざめた顔で、必死に大根をすりおろしているすぐりさんを見ても。
ナス料理に、大量の大根おろしをぶっかけ、皿の中がポン酢の海のようになっても。
「すぐり君、本当に大根おろし好きなんだね〜」と、笑顔で言ったらしい。
あの子、本当に頭残念だな。
まぁ、僕が床でミンチになってても気づかなかっ(ry
ともあれ。
どれだけ大根おろしで誤魔化そうとも。
結局、ナスはナスだったらしく。
ツキナさんの手前、青ざめた顔で「美味しいよーありがとー」と言っておきながら。
全力で、吐き気を抑えまくり。
で、下校時刻が近づき、ツキナさんと別れるなり、ここに来て。
我慢しまくっていたモノを、リバースしたと。
そういう訳だ。
なんか、まぁ、あれだね。
すぐりさんの恋路も、大変だね。
僕は良かったなー。出会ったときから相思相愛で。
ツキナさんも、まさかさっき一緒に食べたナス料理が、既にすぐりさんの体内から消えているとは思ってないだろうな。
そう考えると、ツキナさんも気の毒。
折角作ったのにな。
食べ物を無駄にすると、バチが当たるんですよ。


