…すぐりが、元気を取り戻したところで。
「…それで、皆。今後のことだけと…」
…そう。
あの挑戦状の一件は、とりあえず片付いたが。
勝ち星をあげたとはいえ、俺達は所詮、鬼頭にとっての捨て駒と、鬼頭の影武者を倒しただけ。
『アメノミコト』との因縁は、まだ続いている。
ジャマ王国の『アメノミコト』本部には、今でもあの糞ジジィが、ふんぞり返って座っているのだ。
あいつを、どうにかしないことには。
踏んづけても踏んづけても現れる。まるでゴキブリだな。
「鬼頭夜陰は、きっとまた私達に挑んでくる。…だよね?令月君、すぐり君」
「うん」
「だろーね」
二人共、揃って肯定。
俺もそう思う。
『アメノミコト』は、今のところ俺達に2連敗している。
あの、プライドの塊みたいな組織が。
二度も屈辱を味わわされた相手に、すごすご引き下がるとは思えない。
必ず、雪辱を晴らす為に、またやってくる。
諦めが悪いと言うか、陰湿と言うか…。
いい加減諦めてくれよ。
これ以上、刺客を差し向けられるのは御免だ。
俺達に、平穏の二文字をくれ。
イーニシュフェルト魔導学院にいる限り、平穏なんて有り得ないのかもしれないけど。
すると。
「『アメノミコト』は裏切り者を許さない。だから、いずれきっと、また僕達の首を狙ってくる…。…でも」
…でも?
「今すぐのことにはならないよ、きっと。たちまちの間は大丈夫だと思う」
「…何だって?」
俺はてっきり、翌週か、来月にでもまた、挑戦状叩きつけてくるなり。
宣戦布告とばかりに攻め入ってくるのではないかと、警戒しているのだが…。
令月の意見は違う、と?
「すぐりは?すぐりも同意見か?」
「『八千代』と同意見なのは不本意だけど…。俺もそう思うかな」
すぐりも。
元『アメノミコト』の構成員が、揃って同じ意見…。
「それは…また、どうして?」
と、尋ねるシルナ。
「さっきも言ったでしょ?下っ端構成員なら腐るほどいるけど、『終日組』の暗殺者は、そう多くない」
すぐりが答えた。
あぁ、確かに言ってたな。
「そして、下っ端共じゃ、俺達相手に手も足も出ないことは証明済み。それに今回…捨て駒役とはいえ、まがりなりにも『終日組』の暗殺者を何人も差し向けたのに、何の成果もあげられなかった」
「…」
「これがどういうことか分かる?」
…そうか。
つまり、かの名だたる暗殺専門組織『アメノミコト』も…。
「…現状俺達を攻めるには、戦力不足?」
「せーかい」
成程ね。
「正確に『終日組』が何人いるのかは知らないけど、その全員をルーデュニアに差し向けるにはいかない。国内にも、一定数の戦力は常に必要なんだから」
と、補足する令月。
それはそうだ。
たった二人の裏切り者と、それを守る学院相手に(しかも異国の)。
貴重な『終日組』の戦力を、全て投入する訳にはいかない。
「現状、『アメノミコト』の戦力はかなり削がれてると思って良い…と、思う。だから、しばらくの間は大人しいんじゃないかな」
「そうか…」
その点では、少し安心したが…。
「…とはいえ、油断は出来ません。あくまで停戦状態にあるというだけで、いつまた奇襲を仕掛けてくるかは分かりませんよ」
釘を刺すことを忘れないイレースである。
その通りだな。
隠れてコソコソ懐に入り込み、一気に奇襲…なんてのは。
『アメノミコト』の、最も得意とするところだ。
油断は出来ない。
気を抜いていると、いつ背中を撃たれるか。
「勿論、警戒は緩めないよ。そこは、聖魔騎士団…シュニィちゃんやアトラス君とも、連携を取っておく」
だな。
聖魔騎士団との共同戦線を張れば、戦力としては申し分ない。
彼らには彼らの職務があるだろうに、『アメノミコト』とのいざこざにまで巻き込ませて、本当に申し訳ない。
シュニィ達の心の広さに、救われている毎日だ。
「…それで、皆。今後のことだけと…」
…そう。
あの挑戦状の一件は、とりあえず片付いたが。
勝ち星をあげたとはいえ、俺達は所詮、鬼頭にとっての捨て駒と、鬼頭の影武者を倒しただけ。
『アメノミコト』との因縁は、まだ続いている。
ジャマ王国の『アメノミコト』本部には、今でもあの糞ジジィが、ふんぞり返って座っているのだ。
あいつを、どうにかしないことには。
踏んづけても踏んづけても現れる。まるでゴキブリだな。
「鬼頭夜陰は、きっとまた私達に挑んでくる。…だよね?令月君、すぐり君」
「うん」
「だろーね」
二人共、揃って肯定。
俺もそう思う。
『アメノミコト』は、今のところ俺達に2連敗している。
あの、プライドの塊みたいな組織が。
二度も屈辱を味わわされた相手に、すごすご引き下がるとは思えない。
必ず、雪辱を晴らす為に、またやってくる。
諦めが悪いと言うか、陰湿と言うか…。
いい加減諦めてくれよ。
これ以上、刺客を差し向けられるのは御免だ。
俺達に、平穏の二文字をくれ。
イーニシュフェルト魔導学院にいる限り、平穏なんて有り得ないのかもしれないけど。
すると。
「『アメノミコト』は裏切り者を許さない。だから、いずれきっと、また僕達の首を狙ってくる…。…でも」
…でも?
「今すぐのことにはならないよ、きっと。たちまちの間は大丈夫だと思う」
「…何だって?」
俺はてっきり、翌週か、来月にでもまた、挑戦状叩きつけてくるなり。
宣戦布告とばかりに攻め入ってくるのではないかと、警戒しているのだが…。
令月の意見は違う、と?
「すぐりは?すぐりも同意見か?」
「『八千代』と同意見なのは不本意だけど…。俺もそう思うかな」
すぐりも。
元『アメノミコト』の構成員が、揃って同じ意見…。
「それは…また、どうして?」
と、尋ねるシルナ。
「さっきも言ったでしょ?下っ端構成員なら腐るほどいるけど、『終日組』の暗殺者は、そう多くない」
すぐりが答えた。
あぁ、確かに言ってたな。
「そして、下っ端共じゃ、俺達相手に手も足も出ないことは証明済み。それに今回…捨て駒役とはいえ、まがりなりにも『終日組』の暗殺者を何人も差し向けたのに、何の成果もあげられなかった」
「…」
「これがどういうことか分かる?」
…そうか。
つまり、かの名だたる暗殺専門組織『アメノミコト』も…。
「…現状俺達を攻めるには、戦力不足?」
「せーかい」
成程ね。
「正確に『終日組』が何人いるのかは知らないけど、その全員をルーデュニアに差し向けるにはいかない。国内にも、一定数の戦力は常に必要なんだから」
と、補足する令月。
それはそうだ。
たった二人の裏切り者と、それを守る学院相手に(しかも異国の)。
貴重な『終日組』の戦力を、全て投入する訳にはいかない。
「現状、『アメノミコト』の戦力はかなり削がれてると思って良い…と、思う。だから、しばらくの間は大人しいんじゃないかな」
「そうか…」
その点では、少し安心したが…。
「…とはいえ、油断は出来ません。あくまで停戦状態にあるというだけで、いつまた奇襲を仕掛けてくるかは分かりませんよ」
釘を刺すことを忘れないイレースである。
その通りだな。
隠れてコソコソ懐に入り込み、一気に奇襲…なんてのは。
『アメノミコト』の、最も得意とするところだ。
油断は出来ない。
気を抜いていると、いつ背中を撃たれるか。
「勿論、警戒は緩めないよ。そこは、聖魔騎士団…シュニィちゃんやアトラス君とも、連携を取っておく」
だな。
聖魔騎士団との共同戦線を張れば、戦力としては申し分ない。
彼らには彼らの職務があるだろうに、『アメノミコト』とのいざこざにまで巻き込ませて、本当に申し訳ない。
シュニィ達の心の広さに、救われている毎日だ。


