改めて。
天音以外の全員が集まったので、話し合いを始めるとしよう。
若干一名、話し合いじゃなくて、ホワイトボードで書き合いだが。
それは気にしない。
自業自得だからな。
…で、それは良いとして。
「…シルナ」
「うん」
「今回の騒動、どう見る?」
「…うーん…。難しいところだよね」
…だな。
「じゃ、勝ちか敗けかで言えば?」
「…正直、あまり言いたくはないけど」
と、シルナは溜息混じりに言った。
「試合に勝って、勝負に負けた…。というのが、個人的な感想だね」
「…」
「同感ですね」
イレースも同意。
試合に勝って、勝負に負けた…か。
確かにそうかもな。
俺達は、確かにあの場での勝利は収めた。
勝って帰った。一人も欠けずに。
一人ミンチになったけど、でも生きて帰った。
一方の、あの場にやって来た『終日組』暗殺者達は、一人残らず始末した。
そう思えば、俺達は勝った。
あの場を制したのは、間違いなく俺達だ。
しかし。
『多分向こうとしては、痛くも痒くもありませんよ。鬼頭があの場に来てなかった時点で、向こうは単なる遊びくらいにしか思ってなかったんでしょうし。』
ナジュが、さらさらとホワイトボードに書いてみせた。
…認めたくはないが。
そうなのかもしれない。
『で、遊びの為に派遣されるのは、殺されても構わない捨て駒でしょうから。多分鬼頭にとっては、捨て駒を殺されたところで、少しの痛手にもなってないのでは?』
「…」
あの鬼頭夜陰という人間の、忌々しい性分を考えれば。
充分有り得る話だ。
あの場に来ていたレインボー集団は、単なる捨て駒で。
鬼頭にとっては、失ったところで少しも痛くない…。
「…でも」
と、シルナが言った。
「君達二人なら、もっと違う意見があるんじゃないかな」
令月と、すぐりに向かって。
「…僕ら?」
「うん。君達は…どう思う?あまり…思い出したくはないかもしれないけど」
「馬鹿だな」
すぐりが答えた。
「思い出すのが辛いくらいなら、裏切ったりしないよ」
…強がりやがって。
すぐりを散々貶し、馬鹿にした鬼頭。
あいつは確かに影武者だったが、しかしその言葉は、鬼頭本人のものだ。
そんなこと、すぐりが一番よく分かっていることだろう。
「じゃあ…二人はどう思う?今回の騒動は…」
「…五分五分、ってところじゃないかな?」
…おっ。
早速、大人達とは違う意見が飛び出してきた。
天音以外の全員が集まったので、話し合いを始めるとしよう。
若干一名、話し合いじゃなくて、ホワイトボードで書き合いだが。
それは気にしない。
自業自得だからな。
…で、それは良いとして。
「…シルナ」
「うん」
「今回の騒動、どう見る?」
「…うーん…。難しいところだよね」
…だな。
「じゃ、勝ちか敗けかで言えば?」
「…正直、あまり言いたくはないけど」
と、シルナは溜息混じりに言った。
「試合に勝って、勝負に負けた…。というのが、個人的な感想だね」
「…」
「同感ですね」
イレースも同意。
試合に勝って、勝負に負けた…か。
確かにそうかもな。
俺達は、確かにあの場での勝利は収めた。
勝って帰った。一人も欠けずに。
一人ミンチになったけど、でも生きて帰った。
一方の、あの場にやって来た『終日組』暗殺者達は、一人残らず始末した。
そう思えば、俺達は勝った。
あの場を制したのは、間違いなく俺達だ。
しかし。
『多分向こうとしては、痛くも痒くもありませんよ。鬼頭があの場に来てなかった時点で、向こうは単なる遊びくらいにしか思ってなかったんでしょうし。』
ナジュが、さらさらとホワイトボードに書いてみせた。
…認めたくはないが。
そうなのかもしれない。
『で、遊びの為に派遣されるのは、殺されても構わない捨て駒でしょうから。多分鬼頭にとっては、捨て駒を殺されたところで、少しの痛手にもなってないのでは?』
「…」
あの鬼頭夜陰という人間の、忌々しい性分を考えれば。
充分有り得る話だ。
あの場に来ていたレインボー集団は、単なる捨て駒で。
鬼頭にとっては、失ったところで少しも痛くない…。
「…でも」
と、シルナが言った。
「君達二人なら、もっと違う意見があるんじゃないかな」
令月と、すぐりに向かって。
「…僕ら?」
「うん。君達は…どう思う?あまり…思い出したくはないかもしれないけど」
「馬鹿だな」
すぐりが答えた。
「思い出すのが辛いくらいなら、裏切ったりしないよ」
…強がりやがって。
すぐりを散々貶し、馬鹿にした鬼頭。
あいつは確かに影武者だったが、しかしその言葉は、鬼頭本人のものだ。
そんなこと、すぐりが一番よく分かっていることだろう。
「じゃあ…二人はどう思う?今回の騒動は…」
「…五分五分、ってところじゃないかな?」
…おっ。
早速、大人達とは違う意見が飛び出してきた。


