…揃った、とシルナは言ったが。
「天音は?来てないじゃん」
「あー、呼ぼうと思ったんだけど、五年生の子が、軽い熱中症で保健室に来たらしくて」
何だと?
「大丈夫なのか?それ」
「意識ははっきりしてるし、水分補給させて氷嚢当てて、しばらく保健室で休ませれば問題ないだろうって」
「それで、天音が傍についてるのか」
「うん。今のところ症状は軽いけど、万が一何かあったら大変だからね」
全くだ。
そうか熱中症か。もうそんな時期になったな。
気をつけてないと、魔導師でも病気にはなるからな。普通に。
校内はエアコン完備だが、だからといって油断は出来ない。
成程、それじゃあ、天音は話し合いには参加出来ないな。
彼には、生徒の看病についていてもらわなければ。
仕方ない。
「じゃ、後で今日の報告をまとめて、天音さんに渡しておきます」
相変わらず、有能なイレースである。
それに比べて、どっかの不死身野郎と来たら…。
「むむむ。むむーむー?むーむーむー」
何言ってるのか知らないが、多分俺の心を読んで、抗議してるんだろう。
知るか。
「むむむーむー。むーむー?」
「悪いが俺、お前の母国語知らん」
「むー!」
怒っても知らん。
「むむむ…。むー」
ナジュは何かをメモに書き、渡してきた。
『話し合いするのに、僕が喋れなかったら参加出来ないじゃないですか。』とのこと。
成程、会議を口実に、口に縫い付けられた糸をほどけ、と。
確かに、喋れなかったら不便だよな。
しかし。
「イレース。どうする?」
「却下」
「むー!」
残念だったな。
元ラミッドフルスの鬼教官に、慈悲の二文字はない。
ファラリスを回避しただけで、イレースにとっては百歩どころか、百万歩くらい譲ったつもりなんだろうからな。
「喋りたきゃ、これでも使いなさい」
イレースは、持ち運び出来る小さめのホワイトボードと、黒いマーカーを放った。
「むむ〜…」
不満そうなナジュだが、イレースはふんっ、と鼻を鳴らすだけ。
諦めて、自分の罪を反省するんだな。
シルナは、「あぁ可哀想に…」みたいな顔をしていたが。
放っとけ。あれは自業自得で、当然の罰だ。
確かに、俺達を助けてくれたことは感謝してる。
いつもいつも盾になってくれて、頭が上がらない。
だが。
それはそれ。これはこれ。
無闇に盾になるなって言ってるよな?
反抗期の生徒でも、もっと素直に言うこと聞くわ。
反抗期だお前は。
すると。
ナジュが早速、ホワイトボードに何かを書いていた。
何だ。早速言いたいことがあるのか。
で、見せてきたホワイトボードには。
『僕、生まれたときから反抗期なんで(・ω<)☆』
やっぱりファラリス持ってこようぜ。
イレースがいつも、シルナの自堕落ぶりに腹を立ててるとき。
こんな気持ちなのかなぁと思うと、激しくイレースに同情した。
「天音は?来てないじゃん」
「あー、呼ぼうと思ったんだけど、五年生の子が、軽い熱中症で保健室に来たらしくて」
何だと?
「大丈夫なのか?それ」
「意識ははっきりしてるし、水分補給させて氷嚢当てて、しばらく保健室で休ませれば問題ないだろうって」
「それで、天音が傍についてるのか」
「うん。今のところ症状は軽いけど、万が一何かあったら大変だからね」
全くだ。
そうか熱中症か。もうそんな時期になったな。
気をつけてないと、魔導師でも病気にはなるからな。普通に。
校内はエアコン完備だが、だからといって油断は出来ない。
成程、それじゃあ、天音は話し合いには参加出来ないな。
彼には、生徒の看病についていてもらわなければ。
仕方ない。
「じゃ、後で今日の報告をまとめて、天音さんに渡しておきます」
相変わらず、有能なイレースである。
それに比べて、どっかの不死身野郎と来たら…。
「むむむ。むむーむー?むーむーむー」
何言ってるのか知らないが、多分俺の心を読んで、抗議してるんだろう。
知るか。
「むむむーむー。むーむー?」
「悪いが俺、お前の母国語知らん」
「むー!」
怒っても知らん。
「むむむ…。むー」
ナジュは何かをメモに書き、渡してきた。
『話し合いするのに、僕が喋れなかったら参加出来ないじゃないですか。』とのこと。
成程、会議を口実に、口に縫い付けられた糸をほどけ、と。
確かに、喋れなかったら不便だよな。
しかし。
「イレース。どうする?」
「却下」
「むー!」
残念だったな。
元ラミッドフルスの鬼教官に、慈悲の二文字はない。
ファラリスを回避しただけで、イレースにとっては百歩どころか、百万歩くらい譲ったつもりなんだろうからな。
「喋りたきゃ、これでも使いなさい」
イレースは、持ち運び出来る小さめのホワイトボードと、黒いマーカーを放った。
「むむ〜…」
不満そうなナジュだが、イレースはふんっ、と鼻を鳴らすだけ。
諦めて、自分の罪を反省するんだな。
シルナは、「あぁ可哀想に…」みたいな顔をしていたが。
放っとけ。あれは自業自得で、当然の罰だ。
確かに、俺達を助けてくれたことは感謝してる。
いつもいつも盾になってくれて、頭が上がらない。
だが。
それはそれ。これはこれ。
無闇に盾になるなって言ってるよな?
反抗期の生徒でも、もっと素直に言うこと聞くわ。
反抗期だお前は。
すると。
ナジュが早速、ホワイトボードに何かを書いていた。
何だ。早速言いたいことがあるのか。
で、見せてきたホワイトボードには。
『僕、生まれたときから反抗期なんで(・ω<)☆』
やっぱりファラリス持ってこようぜ。
イレースがいつも、シルナの自堕落ぶりに腹を立ててるとき。
こんな気持ちなのかなぁと思うと、激しくイレースに同情した。


