成程。
手裏剣使いの水色は、利口だ。
あくまで俺との距離を取り、遠くから手裏剣をしゅんしゅん飛ばしてきた。
先程、俺が自分の時間を速め、肉薄するのを見たからだろう。
明らかに、俺の時魔法を警戒している。
だから距離を取り、あくまで俺との間隔を保ったまま、俺が手裏剣に当たるのを待っている。
それもそうだろう。
この手裏剣には、毒が塗られている。
一度でも手裏剣が当たれば、向こうの勝ちだ。
わざわざ俺の範囲に入ってくる必要はない。
安全圏から、しゅんしゅん手裏剣飛ばしてれば良い。
しかも。
「…」
俺は、ちらりと背後を見た。
随分離されている。
水色が派手に逃げ回るから、俺はさっきから、それを追ってるが。
そのせいで、俺は仲間達から距離を離されている。
数が少なくなってきた敵は、俺達を出来るだけ仲間のもとから引き離し、各個撃破を狙っているのだろう。
この旗色は、良くないな。
俺は、水色を追いかける足を止めた。
水色が、追いかけてこいと挑発するように、手裏剣を投げてきたが。
俺はその場でそれを避けるだけで、動かなかった。
これ以上は、離れない。
どれだけ手裏剣飛ばしてこようとも。
そちらのペースには、乗ってやらない。
何なら、水色は無視して、仲間の加勢に戻る。
その方が良い。
とにかく今避けるべきは、敵のペースに乗せられることだ。
だったら、今は止まり、
「…追わないのか」
「!?」
木陰から、姿を現したのは。
水色ではない。
そもそも、『アメノミコト』の暗殺者でもなかった。
「…お前…」
…ヴァルシーナ。
ナジュが最も警戒していた女が、俺の前に姿を現した。
手裏剣使いの水色は、利口だ。
あくまで俺との距離を取り、遠くから手裏剣をしゅんしゅん飛ばしてきた。
先程、俺が自分の時間を速め、肉薄するのを見たからだろう。
明らかに、俺の時魔法を警戒している。
だから距離を取り、あくまで俺との間隔を保ったまま、俺が手裏剣に当たるのを待っている。
それもそうだろう。
この手裏剣には、毒が塗られている。
一度でも手裏剣が当たれば、向こうの勝ちだ。
わざわざ俺の範囲に入ってくる必要はない。
安全圏から、しゅんしゅん手裏剣飛ばしてれば良い。
しかも。
「…」
俺は、ちらりと背後を見た。
随分離されている。
水色が派手に逃げ回るから、俺はさっきから、それを追ってるが。
そのせいで、俺は仲間達から距離を離されている。
数が少なくなってきた敵は、俺達を出来るだけ仲間のもとから引き離し、各個撃破を狙っているのだろう。
この旗色は、良くないな。
俺は、水色を追いかける足を止めた。
水色が、追いかけてこいと挑発するように、手裏剣を投げてきたが。
俺はその場でそれを避けるだけで、動かなかった。
これ以上は、離れない。
どれだけ手裏剣飛ばしてこようとも。
そちらのペースには、乗ってやらない。
何なら、水色は無視して、仲間の加勢に戻る。
その方が良い。
とにかく今避けるべきは、敵のペースに乗せられることだ。
だったら、今は止まり、
「…追わないのか」
「!?」
木陰から、姿を現したのは。
水色ではない。
そもそも、『アメノミコト』の暗殺者でもなかった。
「…お前…」
…ヴァルシーナ。
ナジュが最も警戒していた女が、俺の前に姿を現した。


