自分が負けるかもしれないってことを、少しも自覚してない顔。
良いだろう。
なら、その伸びに伸びきった出鼻、盛大にへし折ってやる。
蛍光塗料をつけられたレインボー集団は、残り少ない。
一人ずつ片付けて、誰一人守ってくれる仲間がいなくなれば。
その愉悦に満ちた顔も、少しは歪むだろう。
「ナジュ!プランBだ!」
「…」
ナジュは毒のせいで無言だったが、指でOKマークを作った。
よし。
残りの色は、水色、黄緑、白、朱色。この四人。
随分と、カラーラインナップも少なくなってきたじゃないか。
「ナジュ!水色!」
「…」
俺が叫ぶと、ナジュは、両手をしゅばしゅばしゅば、と高速で、複雑な形で動かした。
成程、水色は手裏剣使いらしい。
おまけに、令月と同じくスビード特化型。
さすが『アメノミコト』。忍者だな。
「ナジュさん。黄緑は?」
「…」
イレースの問いに、またしても、しゅばしゅばしゅば、とジェスチャーで答えるナジュ。
イレースは、それで分かったというように頷いた。
「不死身先生、あの白…」
「…」
令月が尋ねる前に、ナジュは高速ジェスチャーで応答した。
「分かった」
この、一連のやり取りで。
鬼頭は、苛ついたように眉を吊り上げた。
「貴様ら、小癪な真似を…」
「お前から、そんな言葉が聞けるとは思わなかったよ」
小癪な真似世界代表みたいな奴が。
俺達の作戦を、小癪呼ばわりしないで欲しいね。
俺達が小癪なら、お前らは何だ?
大癪か?え?
「ナジュの口を潰してくることくらい、こっちは対策済みなんだよ」
命を落としてまで、ナジュを黙らせてくれた『薄暮』。
残念だったな、お前は無駄死にだ。
すぐりをめちゃくちゃに操ってくれた、その報いとでも言おうか。
お前らは、毒使いなんだから。
ナジュの読心魔法が厄介と知るや、ナジュ潰しをしてくることは、こちらとしても予測済み。
口を封じられる可能性も、当然考慮していた。
それ故の、ジェスチャー戦法。
要するに、手話みたいなものだな。
本当の手話だったら、向こうの暗殺者に手話を使える奴がいたらバレるので。
俺達だけに通じる、独自の手話を考えた。
そして、あらかじめ、身振り手振りで符丁を伝えられるよう、頭に叩き込んできた。
大変だったんだぞ。何せ、時間がなかったからな。
俺やイレース、令月辺りはすぐに覚えたが。
脳みそが老人のシルナは、覚えるのに時間掛かったもんだ。
何せ、脳みそが老人だからな。
「羽久がまた…私に失礼なことを…」
じとー、っとこちらを見つめるシルナ。
老人脳みその癖に、そういうところは相変わらず鋭いな。
「ナジュ君、あの朱色の子は…?」
「…」
しゅばしゅばしゅば、と答えるナジュだが。
「…えーと…最初に右手で次に中指で左手の薬指が上だから…」
やっぱり老人脳みそ。
覚えきれてなかった。
よし、シルナは放っとこう。
俺の相手は、あの手裏剣使いの水色だ。
良いだろう。
なら、その伸びに伸びきった出鼻、盛大にへし折ってやる。
蛍光塗料をつけられたレインボー集団は、残り少ない。
一人ずつ片付けて、誰一人守ってくれる仲間がいなくなれば。
その愉悦に満ちた顔も、少しは歪むだろう。
「ナジュ!プランBだ!」
「…」
ナジュは毒のせいで無言だったが、指でOKマークを作った。
よし。
残りの色は、水色、黄緑、白、朱色。この四人。
随分と、カラーラインナップも少なくなってきたじゃないか。
「ナジュ!水色!」
「…」
俺が叫ぶと、ナジュは、両手をしゅばしゅばしゅば、と高速で、複雑な形で動かした。
成程、水色は手裏剣使いらしい。
おまけに、令月と同じくスビード特化型。
さすが『アメノミコト』。忍者だな。
「ナジュさん。黄緑は?」
「…」
イレースの問いに、またしても、しゅばしゅばしゅば、とジェスチャーで答えるナジュ。
イレースは、それで分かったというように頷いた。
「不死身先生、あの白…」
「…」
令月が尋ねる前に、ナジュは高速ジェスチャーで応答した。
「分かった」
この、一連のやり取りで。
鬼頭は、苛ついたように眉を吊り上げた。
「貴様ら、小癪な真似を…」
「お前から、そんな言葉が聞けるとは思わなかったよ」
小癪な真似世界代表みたいな奴が。
俺達の作戦を、小癪呼ばわりしないで欲しいね。
俺達が小癪なら、お前らは何だ?
大癪か?え?
「ナジュの口を潰してくることくらい、こっちは対策済みなんだよ」
命を落としてまで、ナジュを黙らせてくれた『薄暮』。
残念だったな、お前は無駄死にだ。
すぐりをめちゃくちゃに操ってくれた、その報いとでも言おうか。
お前らは、毒使いなんだから。
ナジュの読心魔法が厄介と知るや、ナジュ潰しをしてくることは、こちらとしても予測済み。
口を封じられる可能性も、当然考慮していた。
それ故の、ジェスチャー戦法。
要するに、手話みたいなものだな。
本当の手話だったら、向こうの暗殺者に手話を使える奴がいたらバレるので。
俺達だけに通じる、独自の手話を考えた。
そして、あらかじめ、身振り手振りで符丁を伝えられるよう、頭に叩き込んできた。
大変だったんだぞ。何せ、時間がなかったからな。
俺やイレース、令月辺りはすぐに覚えたが。
脳みそが老人のシルナは、覚えるのに時間掛かったもんだ。
何せ、脳みそが老人だからな。
「羽久がまた…私に失礼なことを…」
じとー、っとこちらを見つめるシルナ。
老人脳みその癖に、そういうところは相変わらず鋭いな。
「ナジュ君、あの朱色の子は…?」
「…」
しゅばしゅばしゅば、と答えるナジュだが。
「…えーと…最初に右手で次に中指で左手の薬指が上だから…」
やっぱり老人脳みそ。
覚えきれてなかった。
よし、シルナは放っとこう。
俺の相手は、あの手裏剣使いの水色だ。


