挑戦状をもらってから、今日このときに至るまでに。
色々な戦況を予測して、色々な戦術を立ててきた。
そして、この状況は。
想定の、範囲内だ。
しかも、ナジュが復活した状態で立っているというのは、こちらにとって相当有利な状況だ。
味方にとっても、こんなに厄介なのに。
読心魔法の使い手であるナジュは、敵にとっては厄介どころではないだろう。
だが。
「良いか、ナジュ。くれぐれも無理するなよ」
「頭痛くなったらやめるんで、大丈夫です」
本当にやめるんだろうな、こいつ。
赤信号渡っちゃ駄目!と言われた傍から、スキップしながら赤信号に突っ込むタイプだから。
全然信用ならない。
ナジュに負担かけない感じで行こう。
「よし、やれシルナ」
「はいはい」
作戦、その1。
シルナが、杖を振った瞬間。
ゾロゾロと、気持ち悪いくらい大量の、
ヒアリが、『アメノミコト』暗殺者集団に襲い掛かった。
「!?」
動揺する暗殺者集団『終日組』。
見たか。
これぞ、最高に気持ち悪くて、卑怯な戦法。
シルナヒアリ作戦だ。
大量に発生したシルナヒアリが、『終日組』の暗殺者に襲い掛かった。
これも作戦である。
手練の暗殺者達と、まともにやり合うのは分が悪い。
なら、まともにやり合わなければ良い。
向こうだって、毒なんて飛び道具使ってきてるんだから。
こっちも、索を講じさせてもらった。
そこで考えたのが、この分身シルナヒアリ作戦だ。
折角シルナだって、気持ち悪い魔法を使えるんだから。
それを活かさないのは、損というものだ。
最近シルナ、何らかの虫に化けるの得意になってきてるし。
折角だから、毒虫に化けてみようと考えた。
とはいえ、『アメノミコト』の暗殺者に、まともな毒は効かない。
なら、同じ毒虫でも、刺された瞬間とんでもない痛みを伴う虫にしてやれば良い。
そこで考えたのが、シルナヒアリである。
木々の間からでも、木の葉の隙間からでも、暗闇に紛れ。
衣服の隙間に入り込み、チクリとぶっ刺す。
毒は効かなくても、刺されたときの痛みは消せない。
そして、人間は痛みを無視出来ない。
いくら暗殺者共が痛みに強かろうが、それが僅かな痛みであろうが、人間である限り、痛いときは痛い。
不死身の身体で、何十回何百回と死んでは再生するを繰り返してきたナジュだって、痛いもんは痛いとのお墨付き。
痛みに慣れることは出来ても、完全に無視することは出来ない。
そして痛みを感じれば、僅かながらでも動きは鈍る。
おまけに、大量放出されたシルナヒアリは、いつ何処から何処を刺してくるか分からない。
その図体の小ささと、この暗闇の中では、シルナヒアリの位置を把握するのも難しかろう。
大体、一匹見つけられて切られても、またもう一匹分身を作れば良いだけのこと。
シルナの分身魔法を舐めるなよ。
使い方次第では、このように、ナジュの読心魔法並みに厄介で、卑怯で、陰湿な魔法になるのだ。
案の定。
「くっ…!何だこれは!」
「ちっ」
衣服の隙間から入り込んでは、ブスブスチクチク刺してくる、鬱陶しいシルナヒアリに。
戸惑いと、苛立ちを隠せないらしい暗殺者共。
ざまぁ見ろ。シルナの陰湿さを舐めるな。
「…羽久が、私に失礼なことを考えてる気がする…」
「褒めてるんだよ」
大量のシルナヒアリを放出しながら、不本意そうなシルナであった。
とりあえず、作戦その1は効いているようだ。
色々な戦況を予測して、色々な戦術を立ててきた。
そして、この状況は。
想定の、範囲内だ。
しかも、ナジュが復活した状態で立っているというのは、こちらにとって相当有利な状況だ。
味方にとっても、こんなに厄介なのに。
読心魔法の使い手であるナジュは、敵にとっては厄介どころではないだろう。
だが。
「良いか、ナジュ。くれぐれも無理するなよ」
「頭痛くなったらやめるんで、大丈夫です」
本当にやめるんだろうな、こいつ。
赤信号渡っちゃ駄目!と言われた傍から、スキップしながら赤信号に突っ込むタイプだから。
全然信用ならない。
ナジュに負担かけない感じで行こう。
「よし、やれシルナ」
「はいはい」
作戦、その1。
シルナが、杖を振った瞬間。
ゾロゾロと、気持ち悪いくらい大量の、
ヒアリが、『アメノミコト』暗殺者集団に襲い掛かった。
「!?」
動揺する暗殺者集団『終日組』。
見たか。
これぞ、最高に気持ち悪くて、卑怯な戦法。
シルナヒアリ作戦だ。
大量に発生したシルナヒアリが、『終日組』の暗殺者に襲い掛かった。
これも作戦である。
手練の暗殺者達と、まともにやり合うのは分が悪い。
なら、まともにやり合わなければ良い。
向こうだって、毒なんて飛び道具使ってきてるんだから。
こっちも、索を講じさせてもらった。
そこで考えたのが、この分身シルナヒアリ作戦だ。
折角シルナだって、気持ち悪い魔法を使えるんだから。
それを活かさないのは、損というものだ。
最近シルナ、何らかの虫に化けるの得意になってきてるし。
折角だから、毒虫に化けてみようと考えた。
とはいえ、『アメノミコト』の暗殺者に、まともな毒は効かない。
なら、同じ毒虫でも、刺された瞬間とんでもない痛みを伴う虫にしてやれば良い。
そこで考えたのが、シルナヒアリである。
木々の間からでも、木の葉の隙間からでも、暗闇に紛れ。
衣服の隙間に入り込み、チクリとぶっ刺す。
毒は効かなくても、刺されたときの痛みは消せない。
そして、人間は痛みを無視出来ない。
いくら暗殺者共が痛みに強かろうが、それが僅かな痛みであろうが、人間である限り、痛いときは痛い。
不死身の身体で、何十回何百回と死んでは再生するを繰り返してきたナジュだって、痛いもんは痛いとのお墨付き。
痛みに慣れることは出来ても、完全に無視することは出来ない。
そして痛みを感じれば、僅かながらでも動きは鈍る。
おまけに、大量放出されたシルナヒアリは、いつ何処から何処を刺してくるか分からない。
その図体の小ささと、この暗闇の中では、シルナヒアリの位置を把握するのも難しかろう。
大体、一匹見つけられて切られても、またもう一匹分身を作れば良いだけのこと。
シルナの分身魔法を舐めるなよ。
使い方次第では、このように、ナジュの読心魔法並みに厄介で、卑怯で、陰湿な魔法になるのだ。
案の定。
「くっ…!何だこれは!」
「ちっ」
衣服の隙間から入り込んでは、ブスブスチクチク刺してくる、鬱陶しいシルナヒアリに。
戸惑いと、苛立ちを隠せないらしい暗殺者共。
ざまぁ見ろ。シルナの陰湿さを舐めるな。
「…羽久が、私に失礼なことを考えてる気がする…」
「褒めてるんだよ」
大量のシルナヒアリを放出しながら、不本意そうなシルナであった。
とりあえず、作戦その1は効いているようだ。


