―――――――…イレースさんという教師と共に、学院の校舎内を見て回り。
その後学院長室で、謎の紅茶パーティを開催してもらい。
彼らと話して、僕は、記憶をなくす前の自分が、どれほど彼らを大切にしていたのか。
どれほど彼らが、僕を大切にしていたのか、分かった。
自分が意識を失い、記憶まで失った理由も、ハッキリと分かった。
優しいから。
あの人達、あんなに優しいから。
だから僕、あの人達の役に立ちたかったんだ。
不思議だ。
リリス以外の誰かの為に頑張る、努力するなんて。
僕の性分を考えたら、有り得ないことだったのに。
そうか、そういうことだったんだ。
記憶を失う前の僕の気持ちが、今ならよく分かる。
そうですよね。
あんな良い人達の為だったら、無理して頑張ろうって気にもなりますよね。
そのせいで迷惑をかけてるんだから、救いようがないが。
でも、そういうことだったんだ。
リリス。
僕は、彼らに利用されていたんじゃない。
僕は、彼らに利用して欲しかったんだ。
自分の意志で。
彼らの役に立ちたい、認められたい、頼りにされたい…その一心で。
だから。
戻ってきて良かった。
戻ってくるという選択をした僕は、間違っていなかった…。
記憶が戻らないのは、残念だけど。
でも、彼らはそれでも良いと言ってくれた。
また1から、やり直せば良いと。
そうですね。
また1から、やり直せば良い。
彼らとなら、それも出来るだろう…。
心の重荷が降りたような気持ちで。
僕は羽久さんに連れられ、医務室に戻された。
そこには、天音さんが待っていた。
「…お帰り」
「ただいま…」
「どうだった?何か思い出せた?」
「…」
僕も、送りに来てくれた羽久さんも、無言の返事。
思い出したよ、と言えたら良かったのだけど。
「…そう、まだ無理だったんだ…。仕方ないね、分かった」
「…済みません」
「大丈夫だよ」
天音さんは、笑顔で答えた。
「…じゃ、天音。ナジュを宜しく」
「うん、任せて」
僕を医務室に送り届け。
羽久さんが、医務室を去っていった。
その後学院長室で、謎の紅茶パーティを開催してもらい。
彼らと話して、僕は、記憶をなくす前の自分が、どれほど彼らを大切にしていたのか。
どれほど彼らが、僕を大切にしていたのか、分かった。
自分が意識を失い、記憶まで失った理由も、ハッキリと分かった。
優しいから。
あの人達、あんなに優しいから。
だから僕、あの人達の役に立ちたかったんだ。
不思議だ。
リリス以外の誰かの為に頑張る、努力するなんて。
僕の性分を考えたら、有り得ないことだったのに。
そうか、そういうことだったんだ。
記憶を失う前の僕の気持ちが、今ならよく分かる。
そうですよね。
あんな良い人達の為だったら、無理して頑張ろうって気にもなりますよね。
そのせいで迷惑をかけてるんだから、救いようがないが。
でも、そういうことだったんだ。
リリス。
僕は、彼らに利用されていたんじゃない。
僕は、彼らに利用して欲しかったんだ。
自分の意志で。
彼らの役に立ちたい、認められたい、頼りにされたい…その一心で。
だから。
戻ってきて良かった。
戻ってくるという選択をした僕は、間違っていなかった…。
記憶が戻らないのは、残念だけど。
でも、彼らはそれでも良いと言ってくれた。
また1から、やり直せば良いと。
そうですね。
また1から、やり直せば良い。
彼らとなら、それも出来るだろう…。
心の重荷が降りたような気持ちで。
僕は羽久さんに連れられ、医務室に戻された。
そこには、天音さんが待っていた。
「…お帰り」
「ただいま…」
「どうだった?何か思い出せた?」
「…」
僕も、送りに来てくれた羽久さんも、無言の返事。
思い出したよ、と言えたら良かったのだけど。
「…そう、まだ無理だったんだ…。仕方ないね、分かった」
「…済みません」
「大丈夫だよ」
天音さんは、笑顔で答えた。
「…じゃ、天音。ナジュを宜しく」
「うん、任せて」
僕を医務室に送り届け。
羽久さんが、医務室を去っていった。


