スメハラシルナは、放っとくとして。
俺達は、誰一人諦めてはいなかった。
「いっそ電気ショックで起きませんかね。バリッと一発食らわせたら、覚醒するんじゃないですか」
と、相変わらず過激な案を出すイレース。
それで起きるなら、本気でやりそうだな。
更に。
「お面、二つ目作ってきたよ」
令月は、例のジャマ王国のまじない面第二弾を、ナジュの傍に立て掛けた。
一つ目より、更におどろおどろしさが増してる。
最早ホラー映画。
「前より怖くしたから…。きっと不死身先生の中のあやかしも、怖がって逃げていくよ」
「…ナジュは別に、あやかしに囚われてる訳ではないだろ…」
それに対して、すぐりは。
「はい、ナジュせんせーあげる」
ラベンダーの花束を、ナジュの傍の花瓶に活けた。
パンケーキの匂いとラベンダーの香りが合体して、何とも言えない異臭に変わりつつある医務室。
とりあえず、シルナとパンケーキを追い出せ。
同じジャマ王国出身でも、ここまで見舞い品が違うとは。
「それどうしたんだ?すぐり…」
「園芸部でもらった…」
そうか。
お前が一番まともなお見舞いしてるよ。
…しかし。
「相変わらず、駄目か…」
一向に、ナジュが目を覚ます気配はない。
「えっ。パンケーキでも駄目なの!?」
当たり前だろ馬鹿。
何でお前は、それで行けると思ったんだよ。
「ま、まぁ…。意識はなくても、耳は聞こえてるはずだから。応答がなくても、呼び掛けるだけでも効果はあると思うよ」
と、天音。
そうなのか。
じゃ、俺達が毎日通って色々騒いでるのは、一応聞こえてるんだな。
なら。
「…いつまで寝てんだ、馬鹿」
言いたいこと、言わせてもらうぞ。
「全くこの、寝坊助野郎…。お前はぐーぐー寝てれば良いのかもしれないけど、こっちはお前に言わなきゃならないことが、たくさんあるんだからな」
まずは謝って。
それからぶん殴って。
そして…よく戻ってきたと、迎えてやらなきゃならないんだ。
「いつまで待たせる気だ?そうやって寝てれば、俺達がいつか諦めてくれると思ってるのか?」
だとしたら、とんでもない、大馬鹿者めだ。
「良いか、よく聞け」
ここにいる誰もが、誰も諦めちゃいない。
ずっと、お前が戻ってくるのを待ってる。
「魔導師に寿命はないんだからな…。お前が根負けして起き出してくるまで、延々待ち続けてやる。良いか?絶対諦めてなんかやらないからな」
お前が諦めたって、俺は、俺達は絶対諦めない。
希望を捨てたりはしない。
お前はこんなところで死ぬ奴じゃないって、皆分かってるから。
「早く戻ってこい…。さもないと、目が覚めたとき、シルナの認知症が進んで、お前のこと分からなくなってるかもしれないぞ。そうなる前に、早く起きろよ」
「えっ。ちょ、羽久が私に失礼なこと言ってる!」
うるせぇ。
「絶対戻ってこい。ナジュ。良いか、お前は絶対戻ってくるんだ」
そしてまた、悪趣味な読心魔法で人をからかい。
シルナの秘蔵の菓子を盗み食いし。
生徒達に愛想振り撒いて、学院の風紀を乱し。
俺達の、大事な仲間でいるんだ。
俺達は、誰一人諦めてはいなかった。
「いっそ電気ショックで起きませんかね。バリッと一発食らわせたら、覚醒するんじゃないですか」
と、相変わらず過激な案を出すイレース。
それで起きるなら、本気でやりそうだな。
更に。
「お面、二つ目作ってきたよ」
令月は、例のジャマ王国のまじない面第二弾を、ナジュの傍に立て掛けた。
一つ目より、更におどろおどろしさが増してる。
最早ホラー映画。
「前より怖くしたから…。きっと不死身先生の中のあやかしも、怖がって逃げていくよ」
「…ナジュは別に、あやかしに囚われてる訳ではないだろ…」
それに対して、すぐりは。
「はい、ナジュせんせーあげる」
ラベンダーの花束を、ナジュの傍の花瓶に活けた。
パンケーキの匂いとラベンダーの香りが合体して、何とも言えない異臭に変わりつつある医務室。
とりあえず、シルナとパンケーキを追い出せ。
同じジャマ王国出身でも、ここまで見舞い品が違うとは。
「それどうしたんだ?すぐり…」
「園芸部でもらった…」
そうか。
お前が一番まともなお見舞いしてるよ。
…しかし。
「相変わらず、駄目か…」
一向に、ナジュが目を覚ます気配はない。
「えっ。パンケーキでも駄目なの!?」
当たり前だろ馬鹿。
何でお前は、それで行けると思ったんだよ。
「ま、まぁ…。意識はなくても、耳は聞こえてるはずだから。応答がなくても、呼び掛けるだけでも効果はあると思うよ」
と、天音。
そうなのか。
じゃ、俺達が毎日通って色々騒いでるのは、一応聞こえてるんだな。
なら。
「…いつまで寝てんだ、馬鹿」
言いたいこと、言わせてもらうぞ。
「全くこの、寝坊助野郎…。お前はぐーぐー寝てれば良いのかもしれないけど、こっちはお前に言わなきゃならないことが、たくさんあるんだからな」
まずは謝って。
それからぶん殴って。
そして…よく戻ってきたと、迎えてやらなきゃならないんだ。
「いつまで待たせる気だ?そうやって寝てれば、俺達がいつか諦めてくれると思ってるのか?」
だとしたら、とんでもない、大馬鹿者めだ。
「良いか、よく聞け」
ここにいる誰もが、誰も諦めちゃいない。
ずっと、お前が戻ってくるのを待ってる。
「魔導師に寿命はないんだからな…。お前が根負けして起き出してくるまで、延々待ち続けてやる。良いか?絶対諦めてなんかやらないからな」
お前が諦めたって、俺は、俺達は絶対諦めない。
希望を捨てたりはしない。
お前はこんなところで死ぬ奴じゃないって、皆分かってるから。
「早く戻ってこい…。さもないと、目が覚めたとき、シルナの認知症が進んで、お前のこと分からなくなってるかもしれないぞ。そうなる前に、早く起きろよ」
「えっ。ちょ、羽久が私に失礼なこと言ってる!」
うるせぇ。
「絶対戻ってこい。ナジュ。良いか、お前は絶対戻ってくるんだ」
そしてまた、悪趣味な読心魔法で人をからかい。
シルナの秘蔵の菓子を盗み食いし。
生徒達に愛想振り撒いて、学院の風紀を乱し。
俺達の、大事な仲間でいるんだ。


