「…考えなくて良いじゃない、ナジュ君」
リリスが、僕の髪を撫でた。
「そんな難しいこと考えずに、ここで私と、楽しいことだけ話してよう?その方が幸せだよ」
「うん。幸せですよ僕…」
あぁ、確かに幸せだ。
凄く幸せだよ。
でも、それじゃ駄目な気がするのだ。
それだけじゃ駄目なんじゃないかって思うんだ。
何故だかは分からない。
ただ、そんな気がするってだけの話。
そして僕は、その違和感を無視出来ない。
「…僕は、いつの間にあなたに会えるようになったんでしょうか」
「…」
「ずっと長い間、会えなかった気がする…。ずっと長い間会えなくて、ずっとあなたを探し続けて…」
探し続けて…。
…何、してたんだっけ?
思い出せない。
「僕は…何をしてたんでしょうか…」
「…良いんだよ、思い出さなくて」
…。
「思い出さなくて良いの。思い出せないってことは、ナジュ君にとって思い出す必要のないことなんだから」
…。
…本当に?
本当に、そうなのか?
「…本当に、それで良いんでしょうか」
「ナジュ君…」
「僕はね、リリス。物凄く…大切なことを…忘れちゃいけないことを…忘れてる気がするんです」
それこそ、忘れることは罪なんじゃないかって思うほど、大事なことを。
「リリス、言ってたでしょう?イーニシュフェルトがどう、とか…。『カタストロフィ』とか…」
「…!それは」
やっぱり。
リリスは、僕がなくした記憶が何なのか知ってる。
「それって、僕にとって忘れちゃいけないことなんじゃないんですか?忘れたままで良いんですか?僕は…」
「…良いんだよ」
リリスが、僕をぎゅっと抱き締めた。
「忘れてて良いの。ナジュ君は私のことを覚えてる。私のことだけはちゃんと覚えてる。それだけで良い」
「リリス…」
「その他なんて、忘れたままで良いじゃない。思い出さなくて良いんだよ。そんな余計なこと思い出さずに…ずっと一緒にいよう?ここにずっと一緒にいよう。それが一番幸せだよ。私も、ナジュ君も」
…。
…そうなのかもしれない。
忘れてた方が幸せなのかもしれない。
だけど、でも、僕は…。
リリスが、僕の髪を撫でた。
「そんな難しいこと考えずに、ここで私と、楽しいことだけ話してよう?その方が幸せだよ」
「うん。幸せですよ僕…」
あぁ、確かに幸せだ。
凄く幸せだよ。
でも、それじゃ駄目な気がするのだ。
それだけじゃ駄目なんじゃないかって思うんだ。
何故だかは分からない。
ただ、そんな気がするってだけの話。
そして僕は、その違和感を無視出来ない。
「…僕は、いつの間にあなたに会えるようになったんでしょうか」
「…」
「ずっと長い間、会えなかった気がする…。ずっと長い間会えなくて、ずっとあなたを探し続けて…」
探し続けて…。
…何、してたんだっけ?
思い出せない。
「僕は…何をしてたんでしょうか…」
「…良いんだよ、思い出さなくて」
…。
「思い出さなくて良いの。思い出せないってことは、ナジュ君にとって思い出す必要のないことなんだから」
…。
…本当に?
本当に、そうなのか?
「…本当に、それで良いんでしょうか」
「ナジュ君…」
「僕はね、リリス。物凄く…大切なことを…忘れちゃいけないことを…忘れてる気がするんです」
それこそ、忘れることは罪なんじゃないかって思うほど、大事なことを。
「リリス、言ってたでしょう?イーニシュフェルトがどう、とか…。『カタストロフィ』とか…」
「…!それは」
やっぱり。
リリスは、僕がなくした記憶が何なのか知ってる。
「それって、僕にとって忘れちゃいけないことなんじゃないんですか?忘れたままで良いんですか?僕は…」
「…良いんだよ」
リリスが、僕をぎゅっと抱き締めた。
「忘れてて良いの。ナジュ君は私のことを覚えてる。私のことだけはちゃんと覚えてる。それだけで良い」
「リリス…」
「その他なんて、忘れたままで良いじゃない。思い出さなくて良いんだよ。そんな余計なこと思い出さずに…ずっと一緒にいよう?ここにずっと一緒にいよう。それが一番幸せだよ。私も、ナジュ君も」
…。
…そうなのかもしれない。
忘れてた方が幸せなのかもしれない。
だけど、でも、僕は…。


