「うわぁぁぁん、ナジュ君、ナジュ君。ナジュ君の馬鹿。馬鹿馬鹿馬鹿!」
起き抜けに、馬鹿を連呼されました。
これだけ馬鹿馬鹿言われるってことは、僕は馬鹿なんだろう。きっと。
どうも。馬鹿のナジュです。
「起きないかと思った。もう起きないかと…!」
「あ、はい…。えっと、済みません…」
「済みませんじゃ済まないもん!馬鹿馬鹿馬鹿」
済みません。
僕はどうしたら良いんだろう。
「えぇと…リリス…。僕、何やってたんでしたっけ…」
「ナジュ君…。覚えてないの?」
「…」
…何してたんだっけな?
起き抜けに精神世界で、しかもリリスにこれだけ馬鹿と罵られるってことは。
きっと、僕は大変馬鹿なことをしてしまったのだろう。
何だか記憶が曖昧で…。よく思い出せないのだが。
僕、何してたんだっけ?
「…思い出せないの?」
「…」
「…私のことも?」
とんでもない。
「あなたはリリスですよ」
リリスのことを忘れたら、もう僕なんて生きてる意味ないよ。
愛する人の名前を忘れるなんて、人生終わりだ。
「良かった…」
自分のことは忘れられてないのだと、安堵するリリス。
「じゃあ…自分のことは分かる?」
「自分の?えっと…。ナジュですよね。ルーチェス・ナジュ・アンブローシア」
「うん、そう…。そうだよ、君はナジュ君だよ」
ですよね。
良かったー、自分の名前も思い出せない記憶喪失とか、洒落にならないもん。
しかし。
問題は、そこからだった。
「イーニシュフェルト魔導学院のことは?学院長や…他の先生達や…生徒達のことは?」
「…」
「…『カタストロフィ』にいたときのことは?」
「…」
「読心魔法を使って…。無理をして倒れちゃったことは?覚えてないの?」
「…はぁ…」
…えぇっと。
「…ごめんなさい、リリス」
何て言ったら良いのか、いまいち分からないけど…。
「…僕…」
起き抜けに、馬鹿を連呼されました。
これだけ馬鹿馬鹿言われるってことは、僕は馬鹿なんだろう。きっと。
どうも。馬鹿のナジュです。
「起きないかと思った。もう起きないかと…!」
「あ、はい…。えっと、済みません…」
「済みませんじゃ済まないもん!馬鹿馬鹿馬鹿」
済みません。
僕はどうしたら良いんだろう。
「えぇと…リリス…。僕、何やってたんでしたっけ…」
「ナジュ君…。覚えてないの?」
「…」
…何してたんだっけな?
起き抜けに精神世界で、しかもリリスにこれだけ馬鹿と罵られるってことは。
きっと、僕は大変馬鹿なことをしてしまったのだろう。
何だか記憶が曖昧で…。よく思い出せないのだが。
僕、何してたんだっけ?
「…思い出せないの?」
「…」
「…私のことも?」
とんでもない。
「あなたはリリスですよ」
リリスのことを忘れたら、もう僕なんて生きてる意味ないよ。
愛する人の名前を忘れるなんて、人生終わりだ。
「良かった…」
自分のことは忘れられてないのだと、安堵するリリス。
「じゃあ…自分のことは分かる?」
「自分の?えっと…。ナジュですよね。ルーチェス・ナジュ・アンブローシア」
「うん、そう…。そうだよ、君はナジュ君だよ」
ですよね。
良かったー、自分の名前も思い出せない記憶喪失とか、洒落にならないもん。
しかし。
問題は、そこからだった。
「イーニシュフェルト魔導学院のことは?学院長や…他の先生達や…生徒達のことは?」
「…」
「…『カタストロフィ』にいたときのことは?」
「…」
「読心魔法を使って…。無理をして倒れちゃったことは?覚えてないの?」
「…はぁ…」
…えぇっと。
「…ごめんなさい、リリス」
何て言ったら良いのか、いまいち分からないけど…。
「…僕…」


