…成程。
やっぱり、ただ事ではなさそうだ。
「どーしたの、その人」
「…それが分からないから、お前達を呼んだんだよ」
そういうこと。
「症状は?」
目立つ外傷はない、そもそもこの人不死身だから、外傷だけならすぐに修復する。
それなのにベッドに眠らされている。
それはつまり、何らかの毒にやられたのだろう。
そう判断した『八千代』が、学院長に尋ねた。
だが、『八千代』じゃ駄目だ。
「毒魔法もまともに使えない君じゃ、分からないでしょ」
「でも…」
「それで?症状は何なの」
『アメノミコト』の毒魔法は、ルーデュニアなんかよりずっと発達している。
おまけに、種類もめちゃくちゃ豊富。
使い手によって得意とする毒も違うし、毒の種類を特定するのは困難だ。
だが、せめて症状だけでも分かっていれば、どんな系統の毒が使われたのかくらいは、検討がつく。
「頭を押さえて、ずっと叫んでた」
「…」
それって…。
「精神錯乱系の毒かな」
と、『八千代』。
そうだろうな。
特に『アメノミコト』は、ナジュせんせーが不死身の読心魔法使いであることを知っているのだから。
使うとしたら、身体じゃなくて、精神を侵す毒…。
…ん?
頭を押さえて…?
いや、でもまさか。
「身体に毒針は?」
「見つからなかった」
「そう…」
「経口摂取の毒?でも、いつの間に…どうやって…」
ナジュせんせーほどの魔導師だったら、食事をする必要はない。
飲み物や食べ物に仕込むとは考えづらいが…。
しかも、精神錯乱系の毒で経口摂取させるタイプなんて、聞いたことがない。
大抵は俺や『八千代』が使うように、毒針か…。
あるいは浸透圧式の注射器のようなものを使い、針の跡を残さないケースもあるが…。
「一応聞いておくが、すぐり」
と、羽久せんせー。
「何」
「お前…自爆したとき、毒爆弾の中に、変なもの仕込んだりは…」
疑ってるの、俺かよ。
「あのねー、あのとき俺、『八千代』を巻き添えに即死する為に自爆したんだよ?遅効性の、しかも精神錯乱系の毒なんて必要ないでしょ」
「そうか…」
あのとき使ったのは、即効性兼致死性の高い毒だけだ。
精神錯乱系の毒なんて一つも入れてない。
そもそも『アメノミコト』の稼業は、暗殺だ。
精神錯乱系の毒は、あるにはあるが、暗殺という目的を果たすには不充分な毒。
だって、いくら精神錯乱させても、死ぬ訳ではないのだから。
まぁ程度にもよるけどさ。
ましてやナジュせんせーは、不死身で、おまけに読心魔法という特殊な魔法使いだから、精神の方に攻撃するしかなかったのかも…。
でも、何でこのタイミングで、しかもナジュせんせー狙いで…。
…待てよ?
読心魔法の使い手?
俺の頭の中に、恐ろしい考えが浮かんだ。
やっぱり、ただ事ではなさそうだ。
「どーしたの、その人」
「…それが分からないから、お前達を呼んだんだよ」
そういうこと。
「症状は?」
目立つ外傷はない、そもそもこの人不死身だから、外傷だけならすぐに修復する。
それなのにベッドに眠らされている。
それはつまり、何らかの毒にやられたのだろう。
そう判断した『八千代』が、学院長に尋ねた。
だが、『八千代』じゃ駄目だ。
「毒魔法もまともに使えない君じゃ、分からないでしょ」
「でも…」
「それで?症状は何なの」
『アメノミコト』の毒魔法は、ルーデュニアなんかよりずっと発達している。
おまけに、種類もめちゃくちゃ豊富。
使い手によって得意とする毒も違うし、毒の種類を特定するのは困難だ。
だが、せめて症状だけでも分かっていれば、どんな系統の毒が使われたのかくらいは、検討がつく。
「頭を押さえて、ずっと叫んでた」
「…」
それって…。
「精神錯乱系の毒かな」
と、『八千代』。
そうだろうな。
特に『アメノミコト』は、ナジュせんせーが不死身の読心魔法使いであることを知っているのだから。
使うとしたら、身体じゃなくて、精神を侵す毒…。
…ん?
頭を押さえて…?
いや、でもまさか。
「身体に毒針は?」
「見つからなかった」
「そう…」
「経口摂取の毒?でも、いつの間に…どうやって…」
ナジュせんせーほどの魔導師だったら、食事をする必要はない。
飲み物や食べ物に仕込むとは考えづらいが…。
しかも、精神錯乱系の毒で経口摂取させるタイプなんて、聞いたことがない。
大抵は俺や『八千代』が使うように、毒針か…。
あるいは浸透圧式の注射器のようなものを使い、針の跡を残さないケースもあるが…。
「一応聞いておくが、すぐり」
と、羽久せんせー。
「何」
「お前…自爆したとき、毒爆弾の中に、変なもの仕込んだりは…」
疑ってるの、俺かよ。
「あのねー、あのとき俺、『八千代』を巻き添えに即死する為に自爆したんだよ?遅効性の、しかも精神錯乱系の毒なんて必要ないでしょ」
「そうか…」
あのとき使ったのは、即効性兼致死性の高い毒だけだ。
精神錯乱系の毒なんて一つも入れてない。
そもそも『アメノミコト』の稼業は、暗殺だ。
精神錯乱系の毒は、あるにはあるが、暗殺という目的を果たすには不充分な毒。
だって、いくら精神錯乱させても、死ぬ訳ではないのだから。
まぁ程度にもよるけどさ。
ましてやナジュせんせーは、不死身で、おまけに読心魔法という特殊な魔法使いだから、精神の方に攻撃するしかなかったのかも…。
でも、何でこのタイミングで、しかもナジュせんせー狙いで…。
…待てよ?
読心魔法の使い手?
俺の頭の中に、恐ろしい考えが浮かんだ。


