しかも、気づいたら。
イレースの片手は、印籠のように掲げられたそれ。
もう片方の手には、杖が握られていた。
…パチパチと、雷の迸る杖が。
…やべぇ。
シルナ、ガクブル。
「私は慈悲深いので、もう一度だけ聞いてあげましょう…」
本当に慈悲深い人は多分、片手に杖は持ってないと思う。
が、口に出すとその雷がこちらに飛んできかねないので、スルーする。
「これは、何ですか?」
ここまで来たら、さすがのシルナも答えない訳にはいかない。
「せ、請求書だね…せん、先月の…」
「そうですね。私もそう思います」
俺もそう思うよ。
「で?この金額は何です」
「…」
「この莫大な請求は何です。あら、それとも私の目がおかしいんですかね?例年にない莫大な請求…。そうですね、私の目がおかしいんでしょうね。そう言ってくださいよ学院長」
「…」
シルナ、無言でガクブル。
「有り得ませんもんね?何なんでしょうね?この…スイーツショップ『ヘンゼルとグレーテル』とかいう店からの請求額…私も魔導学院の経営に携わって長いですが、こんなの初めて見ましたよ」
バシッ、と請求書を叩くイレース。
俺も初めて見たな〜…。何だろうな、あの請求…。
「あ、あのねイレースちゃん。それは違うんだよ。それはね、あのね」
「…洗いざらい話してもらいましょうか」
「あのねそれは、必要経費っていうか」
「そうですか、学院長はお歳ですから、自分に都合の悪いことは忘れてしまうんですね。仕方ありませんね。電気療法で記憶を蘇らせ、」
「うわぁぁぁん、話す、話すから!電気療法は勘弁してくださいお願いします!」
半泣きで、イレースにしがみつき。
シルナは、事の次第を話し始めた。
イレースの片手は、印籠のように掲げられたそれ。
もう片方の手には、杖が握られていた。
…パチパチと、雷の迸る杖が。
…やべぇ。
シルナ、ガクブル。
「私は慈悲深いので、もう一度だけ聞いてあげましょう…」
本当に慈悲深い人は多分、片手に杖は持ってないと思う。
が、口に出すとその雷がこちらに飛んできかねないので、スルーする。
「これは、何ですか?」
ここまで来たら、さすがのシルナも答えない訳にはいかない。
「せ、請求書だね…せん、先月の…」
「そうですね。私もそう思います」
俺もそう思うよ。
「で?この金額は何です」
「…」
「この莫大な請求は何です。あら、それとも私の目がおかしいんですかね?例年にない莫大な請求…。そうですね、私の目がおかしいんでしょうね。そう言ってくださいよ学院長」
「…」
シルナ、無言でガクブル。
「有り得ませんもんね?何なんでしょうね?この…スイーツショップ『ヘンゼルとグレーテル』とかいう店からの請求額…私も魔導学院の経営に携わって長いですが、こんなの初めて見ましたよ」
バシッ、と請求書を叩くイレース。
俺も初めて見たな〜…。何だろうな、あの請求…。
「あ、あのねイレースちゃん。それは違うんだよ。それはね、あのね」
「…洗いざらい話してもらいましょうか」
「あのねそれは、必要経費っていうか」
「そうですか、学院長はお歳ですから、自分に都合の悪いことは忘れてしまうんですね。仕方ありませんね。電気療法で記憶を蘇らせ、」
「うわぁぁぁん、話す、話すから!電気療法は勘弁してくださいお願いします!」
半泣きで、イレースにしがみつき。
シルナは、事の次第を話し始めた。


