リミッターを外してしまえば、あとは簡単だ。
一人、二人と、同時読心出来る人数を増やしていく。
一人増えていく度に、頭痛が酷くなっていく。
それを耐える。耐えて、平気な振りをして、慣れる。
慣れれば、耐えられる時間も長くなっていく。
数秒が数十秒になって、一分になる。
一分が二分になって、三分になって、四分五分になって…。
大きめのカップラーメンが出来上がる時間まで、耐えられるようになる。
無限のように長い時間も、歯を食い縛って耐える。
延々と、その作業を繰り返す。
そして、ある日僕は、目標を達成した。
…目標って、何だったっけ?
そうだ、十人の人間の同時読心を、十分間維持することだ。
風魔法サークルのメンバーは十二人だから、正しくは、十二人の同時読心に成功した。
十人までにするつもりが、いつの間にか目標を越えていた。
練習なんだから、ちょっと難易度高めの方が丁度良いのだ。
歯を食い縛り、酷い頭痛を感じなかったことにして、涼しい顔をして。
異様に落ちるのが遅い砂時計の砂が、全て落ちきるのを待つ。
そして。
気がついたら、目標の時間が過ぎていた。
「…ふー…」
ズキズキと、頭が痛む。
知るか。
とにかく、成功した。
僕は心の中でガッツポーズ…を、したかったのだが。
…僕の心って、何処だっけ?
一瞬、自分が何者か分からなくなる。
あぁそうだ、僕はナジュだ。
ルーチェス・ナジュ・アンブローシア。
危ない危ない。
危うく自分が何者か、分からなくなるところだった。
やっぱり、十二人はさすがに多いか。
予想していた通り、十人が限度だな。
だが、前、すぐりさんの心の仮面を破ったときにも言ったが。
一度成功したからと言って、習得したことにはならない。
十日だな。
十人(正しくは十二人だが)十分十日。
これを続けられたら、合格にしよう。
読心をやめても、まだ収まらない頭痛を堪えながら。
僕は、あと十日の付き合いになるであろう、風魔法サークルの生徒達に、風魔法の指導をした。
一人、二人と、同時読心出来る人数を増やしていく。
一人増えていく度に、頭痛が酷くなっていく。
それを耐える。耐えて、平気な振りをして、慣れる。
慣れれば、耐えられる時間も長くなっていく。
数秒が数十秒になって、一分になる。
一分が二分になって、三分になって、四分五分になって…。
大きめのカップラーメンが出来上がる時間まで、耐えられるようになる。
無限のように長い時間も、歯を食い縛って耐える。
延々と、その作業を繰り返す。
そして、ある日僕は、目標を達成した。
…目標って、何だったっけ?
そうだ、十人の人間の同時読心を、十分間維持することだ。
風魔法サークルのメンバーは十二人だから、正しくは、十二人の同時読心に成功した。
十人までにするつもりが、いつの間にか目標を越えていた。
練習なんだから、ちょっと難易度高めの方が丁度良いのだ。
歯を食い縛り、酷い頭痛を感じなかったことにして、涼しい顔をして。
異様に落ちるのが遅い砂時計の砂が、全て落ちきるのを待つ。
そして。
気がついたら、目標の時間が過ぎていた。
「…ふー…」
ズキズキと、頭が痛む。
知るか。
とにかく、成功した。
僕は心の中でガッツポーズ…を、したかったのだが。
…僕の心って、何処だっけ?
一瞬、自分が何者か分からなくなる。
あぁそうだ、僕はナジュだ。
ルーチェス・ナジュ・アンブローシア。
危ない危ない。
危うく自分が何者か、分からなくなるところだった。
やっぱり、十二人はさすがに多いか。
予想していた通り、十人が限度だな。
だが、前、すぐりさんの心の仮面を破ったときにも言ったが。
一度成功したからと言って、習得したことにはならない。
十日だな。
十人(正しくは十二人だが)十分十日。
これを続けられたら、合格にしよう。
読心をやめても、まだ収まらない頭痛を堪えながら。
僕は、あと十日の付き合いになるであろう、風魔法サークルの生徒達に、風魔法の指導をした。


