神殺しのクロノスタシス3

…なんて。

たった四人程度で音を上げていたんじゃ、話にならない。

僕が目指すのは、十人だ。

十人の人間の心を、同時に読む。

聖徳太子だって、十人の人間の言葉を聞き分けられたんだから。

僕だって、十人の心の中を読み分けられるはずだ。

そして多分、それくらいの人数が限界だろう。

試したことはないが、十人を越えると、恐らく脳の処理が追い付かない。

あとは、持続時間。

例え十人の人間の心を同時に読み分けられたとしても、たった数秒しか無理です、じゃ話にならない。

十人だから、丁度キリ良く、目指すは十分。

十人の人間の心を、十分間読み分け続ける。

これが目標。

簡単な道のりではないはずだが、達成出来るはずだ。

いや、必ずしてみせる。

「…」

僕は、ズキズキと痛む頭を押さえながら、強くそう決意した。