神殺しのクロノスタシス3

「っ…」

思わず、声が出そうになった。

まず最所に感じたのは、頭を刺すような鋭い頭痛だった。

でも…大丈夫だ。

「以前」は、これだけでも耐えられなかった。

だけど今は、耐えられる。

大丈夫だ、集中しろ。

この程度のこと、マカロン食べながら軽くこなすんだろう。

だが、だいぶしかめっ面にはなっていたようで。

「…?ナジュ、どうかしたか?」

羽久さんに、不審がられてしまった。

馬鹿。顔に出るんじゃ意味がない。

「え?あぁ…。ちょっと舌噛みました。マカロンで」

「あ、そう…ドンマイ」

適当に誤魔化しておく。

幸い、羽久さんはそれ以上の追及はしてこなかった。

良かった。

平気な顔をしろ。この程度で取り乱すな。

「…ふー…」

僕は息を整えて、改めて集中した。

…大丈夫。制御出来てる。

「複数人の人間の心を、同時に読むこと」に成功している。