神殺しのクロノスタシス3

さて。

「じゃ、二回戦始めましょうか」

「えぇ~…?まだやるの?」

「当たり前じゃないですか」

たった一回しか成功してないのに、満足していられるものか。

大体、「実戦」で使うときは、こうして相手が正面を向いて、僕が心の蓋を開けるまで、じーっと突っ立ってくれている訳じゃないのだ。

心の蓋を開けるまで、一分二分もかける訳にはいかない。

普通に読心魔法を使うときみたいに、即座に相手の心の仮面を破らなければならないのだ。

その為には、まだまだ訓練を続けなくては。

僕は今ようやく、スタートラインに立ったに過ぎないのだ。

「ちゃんと『対価』は支払いますよ」

「えー…。でも、また本心見られるの嫌なんだけどな…」

「そうですねー、じゃあ明日は、ツキナさんに頼んでみましょうかね。写真撮らせてくれませんかって」

「!」

「園芸部の活動風景を、校内広報に掲載する為、って言えば、喜んで撮らせてくれると思うんですけどね~」

「喜んで訓練に付き合わせてもらいます!」

「ありがとうございます」

すぐりさんは、心の中で「この性悪男め」と呟いていた。

はい。性悪男です。