…長い長い、攻防戦が終わった。
「あー、嘘、えー。もしかして見た?見えちゃった?読んじゃった僕の本心?」
「…まさか」
僕は、笑顔で答えた。
「実はあなたが、こっそりツキナさんの横顔を隠し撮りして、毎晩枕の下に潜ませてることなんか知りませんよ?」
「知ってるじゃんかほらぁぁぁ!」
顔真っ赤。
そんなことを必死に隠していたとは。
超下らね。
僕、数週間にも渡って、あなたの心の仮面の裏側を見ようと必死だったのに。
超下らない情報だった。
「絶対ツキナには言わないでよ、分かってると思うけど」
「大丈夫ですよ。僕も鬼じゃないですから」
お互い恋する男子として、それは勘弁しておくよ。
僕だって、毎晩精神世界に行っては、リリスとイチャイチャお喋りしてる訳だし。
「あとそれ、『八千代』にバラしたらぶっ殺すからね?」
「殺しても死にませんよ?僕」
「あぁそうだったぁぁぁもぉぉぉ!だから嫌だったんだよ、こんな訓練に付き合うのぉぉ!」
そんなに狼狽するとは。
まぁ可愛いものじゃないか。好きな女の子の写真を枕元に潜ませておくくらい。
年相応で。
…でも。
「…盗撮はちょっとヤバくないですか?」
「うるさいよ!仕方ないだろ、普通に写真撮らせてって言ったら不自然だから!」
笑顔で問いかけると、顔真っ赤で必死の答えが返ってきた。
あの子なら、「写真撮らせて」って言っても、喜んで応じてくれそうだけどな。
良いねぇ思春期って。青春。
「…まぁ、とにかく…。成功したの、おめでとう」
「ありがとうございます」
ようやく、一歩階段を上りきった気分ですね。
高い階段だった。
「…それと、一応言っとくけど」
「はい?」
「…見たんでしょ?僕の本当の…心の中」
「えぇ、見ましたね」
あなたがツキナさんに隠してる、恥ずかしいところも。
…後ろ暗いところも。
暗殺者時代の…血にまみれた、誰にも知られたくない汚いところも。
「…それ、言わないでね。誰にも」
「酷いですね。そんなこと、僕が人に喋ると思います?」
ましてや、光の方で生きていくと決めたあなたに。
闇の中に生きていた頃の記憶を、想起させるようなことは。
「万一にでも、うっかり喋られたら嫌だから言ってるんだよ」
「大丈夫ですよ。誰にも言いません。約束します」
…だって。
僕にだってあるんだから。
心の内側に隠した、自分の過去の後ろ暗いところが。
「あー、嘘、えー。もしかして見た?見えちゃった?読んじゃった僕の本心?」
「…まさか」
僕は、笑顔で答えた。
「実はあなたが、こっそりツキナさんの横顔を隠し撮りして、毎晩枕の下に潜ませてることなんか知りませんよ?」
「知ってるじゃんかほらぁぁぁ!」
顔真っ赤。
そんなことを必死に隠していたとは。
超下らね。
僕、数週間にも渡って、あなたの心の仮面の裏側を見ようと必死だったのに。
超下らない情報だった。
「絶対ツキナには言わないでよ、分かってると思うけど」
「大丈夫ですよ。僕も鬼じゃないですから」
お互い恋する男子として、それは勘弁しておくよ。
僕だって、毎晩精神世界に行っては、リリスとイチャイチャお喋りしてる訳だし。
「あとそれ、『八千代』にバラしたらぶっ殺すからね?」
「殺しても死にませんよ?僕」
「あぁそうだったぁぁぁもぉぉぉ!だから嫌だったんだよ、こんな訓練に付き合うのぉぉ!」
そんなに狼狽するとは。
まぁ可愛いものじゃないか。好きな女の子の写真を枕元に潜ませておくくらい。
年相応で。
…でも。
「…盗撮はちょっとヤバくないですか?」
「うるさいよ!仕方ないだろ、普通に写真撮らせてって言ったら不自然だから!」
笑顔で問いかけると、顔真っ赤で必死の答えが返ってきた。
あの子なら、「写真撮らせて」って言っても、喜んで応じてくれそうだけどな。
良いねぇ思春期って。青春。
「…まぁ、とにかく…。成功したの、おめでとう」
「ありがとうございます」
ようやく、一歩階段を上りきった気分ですね。
高い階段だった。
「…それと、一応言っとくけど」
「はい?」
「…見たんでしょ?僕の本当の…心の中」
「えぇ、見ましたね」
あなたがツキナさんに隠してる、恥ずかしいところも。
…後ろ暗いところも。
暗殺者時代の…血にまみれた、誰にも知られたくない汚いところも。
「…それ、言わないでね。誰にも」
「酷いですね。そんなこと、僕が人に喋ると思います?」
ましてや、光の方で生きていくと決めたあなたに。
闇の中に生きていた頃の記憶を、想起させるようなことは。
「万一にでも、うっかり喋られたら嫌だから言ってるんだよ」
「大丈夫ですよ。誰にも言いません。約束します」
…だって。
僕にだってあるんだから。
心の内側に隠した、自分の過去の後ろ暗いところが。


