神殺しのクロノスタシス3

「何なの?ねぇもう何なの?俺どうしたら良いの?どうするのが正解なの?」

「…」

「あ~もうツキナわっかんない!何考えてるのあの子?王子に加えて秘密のお花畑!?そんなの何処に作れば良いんだよ~!」

「…」

「しかもあれ本心なんでしょ?」

こくりと頷く僕。

「ほらぁやっぱり~!白馬の王子~とか言ってる時点で、秘密のお花畑で~も本心なんだろうなーとは思ってたけど、でもどうしたら良いんだよ!俺は何を目指せば良いの!?」

「…」

「何とか言ってよ!」

何とか言えと言われても。

じゃあ、僕も本心を言うよ。

「…気の毒だと思ってますよ、本当に」

「あーあーあーうるさい!良いよ別に。好きに言ってりゃ良いよ!」

「でもまぁ、王子様よりはマシじゃないですか。お花畑なら、何とか出来るかもしれませんよ?」

「はい~?どうやって?」」

「まず、未開の土地を開拓して、花の種を植え…」

「何年越しの計画だよ!」

軽く十年あれば余裕じゃないかな。場所にもよるけど。

良いじゃないか、未開の土地にお花畑を作るくらい。

僕なんて、愛する人と再会する為に、何百年単位であちこち放浪してたんだよ?

それを思えば、お花畑を作るくらい何でもない。

若者はせっかちだなぁ。

「はぁ…。覚悟はしてたけど、ツキナがあそこまで夢見がちな性格とは…。いや、まぁそこが彼女の良い点でもあるんだけど…」

ベタ惚れなようで何より。

「そんなことより」

「そんなことって何?ますます俺の恋愛成就が困難な道を極めている今、他に優先すべきことある?」

「僕の読心魔法の訓練」

「へー。俺にとっては、君の読心魔法の訓練なんて、学院長の今日のおやつ並みにどうでも良いよ」

「奇遇ですね。僕もあなたの恋愛成就なんて、学院長の今日のおやつ並みにどうでも良いです」

最近学院長室行ってないから、知らないけど。

今日は何食べてるんだろうな、あの人。