責められるのは当然だ。
何も、あの四人が狭量な訳ではない。
普段、日頃から、あれだけ自分の読心魔法をひけらかして、乱用悪用し放題だったのに。
でもそれだけに、僕の読心魔法の利便性と精度に、皆期待を寄せてくれていた。
「ナジュが読心魔法を使って大丈夫だって言ってるんだから、大丈夫だろう」って。
皆、僕の言葉を、僕の魔法を信じてくれていた。
今回もそう。
皆僕を信じてくれていた。だから…花曇すぐりのことを、完全にこちら側についたものと信じていた。
僕だって、信じていた。
彼が心に仮面をつけ、僕の読心魔法をコントロールしていたなんて。
すぐりさんが『玉響』さんを殺すまで、その瞬間まで、気づかなかった。
こんな馬鹿なことがあるか?
お前の読心魔法は、何の為にある?
目の前の人間の思考を読み、からかう為にあるのか?
仮面をつけられるだけで読めなくなるなんて、そんな情けない魔法を、僕は今まで他人に誇らしく語っていたのか?
「…」
医務室の白い天井を見上げながら、僕は自分の無力さを痛感していた。
…本当、慢心してたってことなんだろうな。
その慢心のせいで、僕は『玉響』さんを見殺しにしてしまったのだ。
すぐりさんに罪はない。彼は子供だ。子供に罪はない。
愚かなのは、その子供に謀られ、本心を見抜けなかった大人だ。
つまり、僕が悪い。
皆、僕の読心魔法を信頼してくれていたのに。
これからはもう、僕を信じてはくれないだろう。
皆優しいから、口には出さないだろうけど。
僕がいくら「この人は本心を語ってるから大丈夫」と言ったって。
前みたいに、100%信用はしてくれないだろう。
一度失敗したというのは、そういうことだ。
僕の読心魔法は、自他共に思っているほどに確かなものではない。
最悪な形で、それを思い知らされた。
…この役立たず。
不死身の身体は、後天的に手に入れたものだ。
リリスが僕と融合してくれたから、不死身になっただけ。
何の努力もせずに得た力。
だけど読心魔法は、生まれつき持っていた僕の特技だった。
その特技さえ活かせないなら、僕に何の価値がある?
ただの肉壁にでも、なるしかないじゃないか。
せめて仲間を死なせないように、盾になるくらいしか出来ないじゃないか。
そうだろう?
読心魔法を除けば、僕に扱えるのは、ちょっとばかり優秀な風魔法くらい。
その程度、聖魔騎士団魔導部隊の大隊長達でも、簡単に出来る。
何の為に、僕がイーニシュフェルトにいると思ってる。
読心魔法も当てにならないなら、盾にでもなるしかない。
その盾だって、今回みたいに回復に時間がかかるんじゃ、一日に一度しか使えない諸刃の剣(盾だけど)みたいなものだ。
そりゃ誰だって、僕を役立たずだと思うだろう。
心の隅っこで、四人が僕を責めていると知って以来。
僕は、読心魔法を使うのが怖くなった。
怖くなってしまった。
だって、そうだろう?
信頼していた相手、信頼してくれていた相手の信頼を、自分の手で粉々にしてしまったのだ。
彼らがどれほど僕を疎んでいるかと思うと、怖くて、心の中を覗くことなんか出来ないじゃないか。
もしかしたら。
もう全く、僕に対する一切の信頼を失ったかもしれない、なんて。
考えたら。
怖くていたたまれなくて申し訳なくて、どの面さげて彼らに会えば良いのか、分からない。
何も、あの四人が狭量な訳ではない。
普段、日頃から、あれだけ自分の読心魔法をひけらかして、乱用悪用し放題だったのに。
でもそれだけに、僕の読心魔法の利便性と精度に、皆期待を寄せてくれていた。
「ナジュが読心魔法を使って大丈夫だって言ってるんだから、大丈夫だろう」って。
皆、僕の言葉を、僕の魔法を信じてくれていた。
今回もそう。
皆僕を信じてくれていた。だから…花曇すぐりのことを、完全にこちら側についたものと信じていた。
僕だって、信じていた。
彼が心に仮面をつけ、僕の読心魔法をコントロールしていたなんて。
すぐりさんが『玉響』さんを殺すまで、その瞬間まで、気づかなかった。
こんな馬鹿なことがあるか?
お前の読心魔法は、何の為にある?
目の前の人間の思考を読み、からかう為にあるのか?
仮面をつけられるだけで読めなくなるなんて、そんな情けない魔法を、僕は今まで他人に誇らしく語っていたのか?
「…」
医務室の白い天井を見上げながら、僕は自分の無力さを痛感していた。
…本当、慢心してたってことなんだろうな。
その慢心のせいで、僕は『玉響』さんを見殺しにしてしまったのだ。
すぐりさんに罪はない。彼は子供だ。子供に罪はない。
愚かなのは、その子供に謀られ、本心を見抜けなかった大人だ。
つまり、僕が悪い。
皆、僕の読心魔法を信頼してくれていたのに。
これからはもう、僕を信じてはくれないだろう。
皆優しいから、口には出さないだろうけど。
僕がいくら「この人は本心を語ってるから大丈夫」と言ったって。
前みたいに、100%信用はしてくれないだろう。
一度失敗したというのは、そういうことだ。
僕の読心魔法は、自他共に思っているほどに確かなものではない。
最悪な形で、それを思い知らされた。
…この役立たず。
不死身の身体は、後天的に手に入れたものだ。
リリスが僕と融合してくれたから、不死身になっただけ。
何の努力もせずに得た力。
だけど読心魔法は、生まれつき持っていた僕の特技だった。
その特技さえ活かせないなら、僕に何の価値がある?
ただの肉壁にでも、なるしかないじゃないか。
せめて仲間を死なせないように、盾になるくらいしか出来ないじゃないか。
そうだろう?
読心魔法を除けば、僕に扱えるのは、ちょっとばかり優秀な風魔法くらい。
その程度、聖魔騎士団魔導部隊の大隊長達でも、簡単に出来る。
何の為に、僕がイーニシュフェルトにいると思ってる。
読心魔法も当てにならないなら、盾にでもなるしかない。
その盾だって、今回みたいに回復に時間がかかるんじゃ、一日に一度しか使えない諸刃の剣(盾だけど)みたいなものだ。
そりゃ誰だって、僕を役立たずだと思うだろう。
心の隅っこで、四人が僕を責めていると知って以来。
僕は、読心魔法を使うのが怖くなった。
怖くなってしまった。
だって、そうだろう?
信頼していた相手、信頼してくれていた相手の信頼を、自分の手で粉々にしてしまったのだ。
彼らがどれほど僕を疎んでいるかと思うと、怖くて、心の中を覗くことなんか出来ないじゃないか。
もしかしたら。
もう全く、僕に対する一切の信頼を失ったかもしれない、なんて。
考えたら。
怖くていたたまれなくて申し訳なくて、どの面さげて彼らに会えば良いのか、分からない。


