神殺しのクロノスタシス3

─────…ナジュが、冴えない顔して学院長室に入ってきたときから。

あぁ、やっぱり嫌な予感の方が的中したんだな、とは思ってたが。

案の定だったか。

「えぇ、案の定でしたよ」

心を読むな馬鹿野郎。

「天音さんが来たのは、自分のせいなんですって。いずれ来るであろう『アメノミコト』の刺客の報復の為に、天音さんを呼び寄せんだろうって。ずーっと考えてましたよ、授業中」

「…」

「全く、僕の大層立派な授業も聞かずに、延々余所事考えてるんですから。授業のし甲斐がないですよ」

…お前の大層な授業って、どんなだ?

それは良いとして。

「そっかぁ…。やっぱりバレてるかぁ…」

と、しょんぼりなシルナ。

そりゃバレるだろ。

令月だって馬鹿じゃない。むしろ、無駄に頭良くて困ってるくらいだ。

あいつがもっと、年相応に子供だったなら。

他の同級生と同じように、新しい教員の赴任に素直に喜んでいられる奴なら。

何の心配も要らなかったのにな。

でも、令月は敏いから、気づいてしまってる。

自分の為に、教師を増員したんだろう、と。

そして実際、それは当たりだ。

大正解だ。

あの「一連の事件」の後すぐに、シルナは天音を学院に呼び出して、ここで教師にならないかと打診したのだ。