…あぁ、もう。
俺は、ぐい、と『八千代』の身体を押し退けた。
「…僕、また嫌われた?」
「…うるさい」
それから。
『八千代』の肩に突き刺していた小刀を、一気に引き抜いた。
「痛い」
「早く天音…先生のところ行って、治してもらってきなよ。毒も塗ってないから、すぐ治るよ」
「…」
何だ、そのぽやんとした顔は。
やっぱりムカつく奴だよ、君は。
「…言っとくけど、友達は仮だから。君が俺にムカつくこと言ったりしたりしたら、速攻絶交してやるから。良いね?」
「分かった。…あとね、一つ言って良い?『八千歳』」
「…何だよ?」
「さっき君に刺された肩が痛い」
「やっぱり絶交だよ!」
そういうところがムカつくんだって、自覚してない馬鹿。
どうやって仲良くなるんだ、こんな奴と。
「ごめんね。やっぱり痛くない」
「嘘ついてないで、早く治してもらってきなよって」
「うん」
傷口を押さえて、てくてくと医務室に向かう『八千代』。
あれと友達になるのは疲れるよ。
それから。
「…ツキナ…」
「早く罰掃除!罰掃除しよっ」
笑顔で俺の手を…血に濡れた手を…両手で握り締めるツキナ。
こっちは…何て言うかな。
いずれにしても、俺の周りには、変なのしかいない。
類は友を呼ぶって奴なのか?
笑えないよ。
でも、笑うしかない。
「…仕方ないなぁ」
いつもの、誤魔化しの笑いじゃない。
今初めて、心から笑えた気がした。
「えへへ。ほら、早く行こ」
「ちょ、引っ張らないでって…」
罰掃除に、こんなに楽しそうに行く人、初めて見たよ。
そもそも罰掃除をするのは俺であって、君じゃないだろうに。
まぁ、そんなことはどうでも良いか。
…俺達、友達らしいからね。
俺は、ぐい、と『八千代』の身体を押し退けた。
「…僕、また嫌われた?」
「…うるさい」
それから。
『八千代』の肩に突き刺していた小刀を、一気に引き抜いた。
「痛い」
「早く天音…先生のところ行って、治してもらってきなよ。毒も塗ってないから、すぐ治るよ」
「…」
何だ、そのぽやんとした顔は。
やっぱりムカつく奴だよ、君は。
「…言っとくけど、友達は仮だから。君が俺にムカつくこと言ったりしたりしたら、速攻絶交してやるから。良いね?」
「分かった。…あとね、一つ言って良い?『八千歳』」
「…何だよ?」
「さっき君に刺された肩が痛い」
「やっぱり絶交だよ!」
そういうところがムカつくんだって、自覚してない馬鹿。
どうやって仲良くなるんだ、こんな奴と。
「ごめんね。やっぱり痛くない」
「嘘ついてないで、早く治してもらってきなよって」
「うん」
傷口を押さえて、てくてくと医務室に向かう『八千代』。
あれと友達になるのは疲れるよ。
それから。
「…ツキナ…」
「早く罰掃除!罰掃除しよっ」
笑顔で俺の手を…血に濡れた手を…両手で握り締めるツキナ。
こっちは…何て言うかな。
いずれにしても、俺の周りには、変なのしかいない。
類は友を呼ぶって奴なのか?
笑えないよ。
でも、笑うしかない。
「…仕方ないなぁ」
いつもの、誤魔化しの笑いじゃない。
今初めて、心から笑えた気がした。
「えへへ。ほら、早く行こ」
「ちょ、引っ張らないでって…」
罰掃除に、こんなに楽しそうに行く人、初めて見たよ。
そもそも罰掃除をするのは俺であって、君じゃないだろうに。
まぁ、そんなことはどうでも良いか。
…俺達、友達らしいからね。


