神殺しのクロノスタシス3

この場にいる、誰もが思ったに違いない。

は?

しかし、ツキナだけは正気だった。

「罰掃除!一ヶ月やるって約束だったでしょ?サボっちゃ駄目なんだからね」

「あ、あなた…」

イレース先生もびっくり。

ツキナは、立ち塞がって視界を隠すイレース・クローリアの前をすり抜け。

ペースト状になってるナジュ・アンブローシアにも目を向けず。

俺の方を向いて言った。

「それとね、この間教えてくれた音魔法、別のも考えてみたんだ。一緒に試そ?」

「…つ、ツキナ…?」

「他の魔法も教えてよ。すぐり君色んな魔法得意だから、すぐり君に教えて欲しいの。良いでしょ?」

笑っていた。

怯えることもなく、怖がることもなく。

ツキナは、笑って俺に手を差し伸べた。

「普通に生きたいって、どうしたの?すぐり君は、もうとっくに普通に生きてるじゃない。すぐり君変なこと言うなぁ」

な、何を…。

変なこと言ってるのはそっちだろ。

「一緒に行こうよすぐり君。こんなところでどうしたの?先生に怒られたの?大丈夫だよ、私も一緒に謝ってあげる!罰掃除も居残りも、一緒にやろ?ねっ、それなら安心でしょ?」

…何が安心だ。

何が、一緒に行こうだ。

『八千代』と言い、ツキナと言い…。

…馬鹿なこと言う奴、ばっか。