授業後。
僕は、真っ先に学院長室に向かった。
中に入ると。
「あっ!羽久(はつね)!それ私が食べようと思ってた奴!」
「はぁ?知るかよ。どうせどれも似たような味だろ」
「全然違いますぅ!」
…。
学院長とその相棒が、詰め合わせのチョコレート争奪戦をしていた。
…とりあえず。
「僕も混ぜてもらって良いですか?」
上からひょい、と指を伸ばし。
今にも学院長が摘まもうとしていたチョコレートを奪い取り、口に放り込んだ。
げ、これブランデーじゃん。苦い。
「あーっ!ナジュ君!酷い!それ美味しそうだから、楽しみにしてたのに!」
「そうなんですか?いやぁ悪いことをしましたね。最高に美味しいですよこれ」
「えぇぇ!本当に!?」
嘘です。
ブランデー味なので、多分甘党のあなたの口には、合わなかったと思う。
命拾いしたね。
でも、本当のことは教えてあげない。
「いやぁ最高の味です。もうね、舌の上でとろける味で…」
「ふぇぇぇぇん私が食べたかったぁぁぁぁ」
面白い。
すると。
「…何を下らないことをやってるんです、あなた達は」
我がイーニシュフェルト魔導学院、唯一の女性教員。
イレース・クローリアその人が、学院長室にやって来た。
「あっ、イレースちゃん!ナジュ君がね!ナジュ君が酷いんだよ!」
「何がですか」
「私の楽しみにしてたチョコレートを、勝手に横取りして、」
「あぁそうですか。それで、さっきの授業ですけど」
相変わらず容赦がない。
「相手してよイレースちゃん!」
「諦めろシルナ。お前のチョコレートのことなんて、イレースにとってはどうでも良い。そして、俺もどうでも良い」
実は僕も、どうでも良い。
それよりも。
「さっきの授業のことですけど…。やっぱり、学院長が心配してた通りですね」
「…!」
チョコレートを食べる手を止め。
シルナ・エインリーは、険しい顔をして眉をひそめた。
僕は、真っ先に学院長室に向かった。
中に入ると。
「あっ!羽久(はつね)!それ私が食べようと思ってた奴!」
「はぁ?知るかよ。どうせどれも似たような味だろ」
「全然違いますぅ!」
…。
学院長とその相棒が、詰め合わせのチョコレート争奪戦をしていた。
…とりあえず。
「僕も混ぜてもらって良いですか?」
上からひょい、と指を伸ばし。
今にも学院長が摘まもうとしていたチョコレートを奪い取り、口に放り込んだ。
げ、これブランデーじゃん。苦い。
「あーっ!ナジュ君!酷い!それ美味しそうだから、楽しみにしてたのに!」
「そうなんですか?いやぁ悪いことをしましたね。最高に美味しいですよこれ」
「えぇぇ!本当に!?」
嘘です。
ブランデー味なので、多分甘党のあなたの口には、合わなかったと思う。
命拾いしたね。
でも、本当のことは教えてあげない。
「いやぁ最高の味です。もうね、舌の上でとろける味で…」
「ふぇぇぇぇん私が食べたかったぁぁぁぁ」
面白い。
すると。
「…何を下らないことをやってるんです、あなた達は」
我がイーニシュフェルト魔導学院、唯一の女性教員。
イレース・クローリアその人が、学院長室にやって来た。
「あっ、イレースちゃん!ナジュ君がね!ナジュ君が酷いんだよ!」
「何がですか」
「私の楽しみにしてたチョコレートを、勝手に横取りして、」
「あぁそうですか。それで、さっきの授業ですけど」
相変わらず容赦がない。
「相手してよイレースちゃん!」
「諦めろシルナ。お前のチョコレートのことなんて、イレースにとってはどうでも良い。そして、俺もどうでも良い」
実は僕も、どうでも良い。
それよりも。
「さっきの授業のことですけど…。やっぱり、学院長が心配してた通りですね」
「…!」
チョコレートを食べる手を止め。
シルナ・エインリーは、険しい顔をして眉をひそめた。


