─────…久々に見た気がする。令月の顔。
やっぱりムカついたけど、でも。
ツキナに言われた通り、謝ってきてやったよ。
これで良いんだろ。
校舎玄関に戻ると、ツキナが仁王立ちで待っていた。
「あ!すぐり君!ちゃんと謝ってきた?」
「…謝ったよ…。これで良いんでしょ」
「うん!宜しい!」
「…」
何でだ。
何で俺が、こんなクラスメイトの女子に言われたからって。
令月なんかに、頭を下げなきゃならないんだ。
意味が分からない。
「…それで、すぐり君」
「…何だよ」
「何でその人と喧嘩なんてしたの?」
別に喧嘩…した訳じゃないけど。
「その人は何?すぐり君に嫌なことでもしたの?」
「嫌なことって言うか…馬鹿にしてくる」
顔面を思い出しただけで、ムカついてくる。
昔からそうだ。
会ったら、いつも殺したくなる。
「何て言われるの?何かされるの?」
「…え?」
「だって馬鹿にされるんでしょ?具体的に何されるの?」
…具体的に…。
…何か、されたことがあったかな。
いや、そうじゃない。
「態度。態度が馬鹿にしてるんだよ。もう、存在そのものが俺を侮辱してるって言うか」
「何それ!じゃあその人、全然悪くないじゃない!」
「…!」
考えてみたことすらなかった。
そう言われてみれば、そうだ。
馬鹿にされてると思い込んでるのは俺だけで、『八千代』にはそういうつもりなんて全く…。
でも、ムカつくものはムカつく。
「そういうのはね、すぐり君。嫉妬って言うんだよ」
「…嫉妬…?」
「そう、嫉妬」
…嫉妬。
何だ、その意味不明な感情は。
何で俺が、『八千代』なんかに嫉妬しなきゃならない。
いや、でも。
俺はずっと『八千代』の背中を追いかけ続けて…いつか絶対越えてやると思って…。
それなのに、魔導適性もないような、中途半端な暗殺者に負けて…。あいつだけが、頭領様に認められて…。
…俺は、それが悔しかった。
だから、嫉妬…?
「嫉妬なんかしなくても、すぐり君にはすぐり君の、良いところがあるよ」
「…俺の良いところって、何?そんなのある?」
暗殺が得意なこと以外、何かある?
その得意な暗殺でさえ、『八千代』に負けたのに…。
「素直で良い子なところ!だってすぐり君、一ヶ月罰掃除って言っても、ちゃんと毎日来てるし、それに、学院長先生の課題も、ちゃんとやってるでしょ?」
「…それは…」
「大丈夫だよ。すぐり君はとっても良い人だよ。だから他の人と比べなくて良いんだよ」
そう言って、ツキナは嬉しそうにぴょこん、と飛んでやって来て。
「ちゃんと謝って偉いね~。よしよし」
…撫でられた。
…意味が分からない。
本当に…意味が分からない。
「…はぁ…」
やっぱりムカついたけど、でも。
ツキナに言われた通り、謝ってきてやったよ。
これで良いんだろ。
校舎玄関に戻ると、ツキナが仁王立ちで待っていた。
「あ!すぐり君!ちゃんと謝ってきた?」
「…謝ったよ…。これで良いんでしょ」
「うん!宜しい!」
「…」
何でだ。
何で俺が、こんなクラスメイトの女子に言われたからって。
令月なんかに、頭を下げなきゃならないんだ。
意味が分からない。
「…それで、すぐり君」
「…何だよ」
「何でその人と喧嘩なんてしたの?」
別に喧嘩…した訳じゃないけど。
「その人は何?すぐり君に嫌なことでもしたの?」
「嫌なことって言うか…馬鹿にしてくる」
顔面を思い出しただけで、ムカついてくる。
昔からそうだ。
会ったら、いつも殺したくなる。
「何て言われるの?何かされるの?」
「…え?」
「だって馬鹿にされるんでしょ?具体的に何されるの?」
…具体的に…。
…何か、されたことがあったかな。
いや、そうじゃない。
「態度。態度が馬鹿にしてるんだよ。もう、存在そのものが俺を侮辱してるって言うか」
「何それ!じゃあその人、全然悪くないじゃない!」
「…!」
考えてみたことすらなかった。
そう言われてみれば、そうだ。
馬鹿にされてると思い込んでるのは俺だけで、『八千代』にはそういうつもりなんて全く…。
でも、ムカつくものはムカつく。
「そういうのはね、すぐり君。嫉妬って言うんだよ」
「…嫉妬…?」
「そう、嫉妬」
…嫉妬。
何だ、その意味不明な感情は。
何で俺が、『八千代』なんかに嫉妬しなきゃならない。
いや、でも。
俺はずっと『八千代』の背中を追いかけ続けて…いつか絶対越えてやると思って…。
それなのに、魔導適性もないような、中途半端な暗殺者に負けて…。あいつだけが、頭領様に認められて…。
…俺は、それが悔しかった。
だから、嫉妬…?
「嫉妬なんかしなくても、すぐり君にはすぐり君の、良いところがあるよ」
「…俺の良いところって、何?そんなのある?」
暗殺が得意なこと以外、何かある?
その得意な暗殺でさえ、『八千代』に負けたのに…。
「素直で良い子なところ!だってすぐり君、一ヶ月罰掃除って言っても、ちゃんと毎日来てるし、それに、学院長先生の課題も、ちゃんとやってるでしょ?」
「…それは…」
「大丈夫だよ。すぐり君はとっても良い人だよ。だから他の人と比べなくて良いんだよ」
そう言って、ツキナは嬉しそうにぴょこん、と飛んでやって来て。
「ちゃんと謝って偉いね~。よしよし」
…撫でられた。
…意味が分からない。
本当に…意味が分からない。
「…はぁ…」


