さようなら、そしてありがとう

〈姫奈&雫〉

雫「みんな帰ってくるまで、横になってな
よ。顔色悪いよ。」

姫奈「でも…」

雫「みんな帰って来たら起こすから。
ね?」

姫奈「うん…ありがとう」

〈雫〉

姫奈の余命を知った日。

私は姫奈の前でも、家に帰ってからも大泣きした。

だって、親友の姫奈がもうすぐ死ぬなんて、考えたくもなかった。

でも、私はその日誓った。

姫奈の前では泣かない。

泣くときは、姫奈と一緒って。

今日久しぶりに会った姫奈の顔はとても青白かった。

姫奈の病気を知ってるのは、私と湊だけ。

その湊と桜雅のみんなは今日、日本一の暴走族集団を潰しに行った。

桜雅は強いけど、流星はもっと強い。

人数だって、桜雅の4倍。

勝って戻って来る。

そう信じてる。

でも…流星には…