さようなら、そしてありがとう

5月3日

光「相馬許してやれ」

姫奈「ごめんてー」

相馬「だって、、」

光「親に呼ばれたんだからしょうがないだ
ろ。」

そう昨日家に帰ったら、お母さんからの置き手紙に、『明日家に一旦帰ってきなさい』なんて書いてあるんだもん。
行かない訳には行かないじゃん。

相馬「俺も行く」

光「お前は、学校あるだろ」

相馬「休む!」

困ったなどうしよう。

姫奈「分かったよ、一緒に行こう」

相馬「よし!」

ニコッなんてするんだもん。本当かわいい

…ドキン

ー1時間後

相馬「でけぇ。流石赤星財閥。」

姫奈「そう?それより、早く。」

母「遅かったわね、あら、そちらは?」

相馬「はじめまして、愛川相馬です。」

母「そう。よろしく。
それより、姫奈。大事な話があるんだ
けど、愛川君には、席を外してもらっ
てちょうだい。」

姫奈「コクン。
相馬君ごめん、ちょっと外て待って
てくれる?」

相馬「分かった」

姫奈「それで、忙しいお母さんが大事な話
なんて珍しい。」

母「まあね。それでね、話って言うのは、
財閥のことなの。」

姫奈「あぁ、事業拡大のやつ?」

母「えぇ。それで、アメリカに進出するこ
とになって、お母さん達もアメリカに
行くようなの。だから、姫奈着いてく
る?」

姫奈「嫌だ。私は財閥になんて関わりたく
ない。」

母「そうゆうと思った。お母さん達は、3日
後日本をたつわ。5年は戻って来れない
けど、元気にやるのよ。」

姫奈「分かってる。気をつけて行ってらっ
しゃい」

姫奈「相馬君帰ろう」

相馬「あぁ。お邪魔しました」

シーン

相馬「話ってなんだったの?」

姫奈「財閥の話」

相馬「大丈夫?」

姫奈「なんで?」

相馬「だって、姫奈泣いてるよ」

無意識だった。私はもうすぐ死ぬ。あれがお母さんとの最後だった。全然大丈夫なはずだったけど、こころは大丈夫じゃなかったみたい。

そんな私の背中をずっとさすってくれた彼はとても優しかった。そして、あったかかった。