「何組のなにくん?」
「A組のリクトくん」
A組か。
私たちはE組で、体育の授業も一緒にやることはないし、関わりはないのだけど、なんで付き合うことになったのだろうか。
「サッカーやってる姿すごいかっこいいんだよ。彩咲、今度一緒に応援行こうよ」
「うん、もちろんだよ」
その後も、アンちゃんの惚気話は予鈴が鳴るまで止まらず、私はひたすら聞き役に徹した。
付き合うことになった経緯は分からずじまいだけど、アンちゃんが幸せそうならいっか。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…