1人の更衣室は、思ったよりも心細い。


空いてるとこが上手く見つけられなくて、かなり時間がかかっちゃった。


荷物をロッカーに入れて、ふと不安を感じる。


怜、逆ナンとかされてないよね......。


かっこいいし、この前2人で買い物行った時も女の人の視線総取りだったし......。


いてもたってもいられなくなって、更衣室を出た。


「ねえ、いいじゃん」


「私たちと遊ぼうよぉ」


声の主を辿ってみれば、いた。


「遊ばねーって」


困ったように女の人達の相手をする怜。


いつものクールじゃ、通じなかったみたいで本当に困惑してる。


「怜......?」


近づいて恐る恐る声をかけてみる。


「え、彼女さん?」


「超可愛い......」


「てか、涙目じゃん」