「ほんと仲良いよな。なんか、距離感バグってね?」


怜に対して、パーソナルスペースがないのは自覚してる。


「これ、普通だから」


そんな瑠衣くんになぜか勝ち誇ったような怜。


「怜、涼音ちゃんは取らねーよ。俺に敵意を向けるな」


昔から、怜が大好きな瑠衣くんはほんとに悲しそう。


「兄弟、仲良いよね」


「「よくねーよ」」


ほら、仲良し。


車内は笑いに包まれてて、楽しかった。


1時間の道のりはあっという間で、すぐに海が見えてきた。


「じゃあ、近くで観光してるから満足したら呼べよ」


「ああ」


瑠衣くんと別れて、怜と更衣室へ向かう。


「じゃあ、着替え終わったらここ集合な」


「うん。また後で」


一旦、別れてそれぞれの更衣室に入った。