「愛してる」


そう言われて、キスされる。


「私も」


私から一瞬だけ唇を重ねる。


「愛してる」


怜と一緒にベッドに倒れ込んだ。


「ずっと、一緒だよ?」


「ああ。一緒にいような」


カーテンの空いた窓から、星が見えた。


「あ、流れ星」


怜がすぐに窓を開けてベランダに出る。


「そーいえば、思い出したんだ。昔、流れ星に何をお願いしたのか」


いつだったか、星を見ながら、そんな話をした。


「あの時ね、怜と同じ学年になりたいって、お願いしたの。そしたら、ずっと一緒だから」


あの頃、怜が1つ上にいるのが寂しくて仕方なかった。


何度、同じ学年になりたいって願ったか分からない。


「じゃあ、もう、その願いごとは必要ないな」


「うん」


左手のリングを眺めながら、頷く。