「じゃあ、乾かすよ」


一応、頷いたのを確認してドライヤーで髪を乾かす。


サラサラで綺麗な髪。


癖がなくて、すぐに形を変える。


「よし、オッケー」


止めると、満足そうな顔をした怜がこっちを振り向く。


「ありがと」


「うん」


「夕飯、何にする?」


「え、食べてきたじゃん」


今日の帰り際、食べたよね?


私、ラーメン食べたよ?


「足りねぇ」


「私はいいから、怜、好きな物食べていいよ」


「ん。冷凍チャーハン、あったっけ」


呟きながら、キッチンへ向かう。


パジャマ、何も言ってくれなかった。


「涼音も、なんか飲む?」


「ココアある?」


「ん」


「じゃあ、それにする」


私もキッチンへ向かう。


「いいよ、座ってても」


「え、自分で作るよ」