「そうじゃない?しかも、俺らより長そう」


向こうもカップルっぽい。


「私たちもそれくらい長く一緒にいられたらいいね」


そこからの会話は、聞こえなかった。


「ふふっ。私たち、まだ全然なのにね」


「まあ、ずっと一緒にいるからな」


私たちの膝で、それぞれが見つけた2匹が寝てる。


「そろそろ、行こっか」


うさぎとモルモットに別れを告げて、色んな動物を見て回ることにした。


ライオン、ゾウ、カワウソ......。


全部周り終わる頃には、もう暗くなっていた。


「そろそろ帰るか」


「うん」


「俺の家、泊まってくだろ?」


「うん。明日、暇?」


「ああ。父さんたち、夕方に帰ってくるらしいから、それまでまた2人で出かけよ」


「うん!ねえ、遊園地行こうよ」