怜が私の手を引いて歩き出す。


私も急いで追いつく。


周りから、恋人同士に見えてたらいいな。


「わあ、可愛い!」


ふれあい動物園は、うさぎやモルモットの小さな動物が放してある。


「小さいな」


そう言いながら、目の前の真っ白なうさぎを見ている怜は、優しい表情をしていた。


「わあ、おいでー」


こっちをじっと見ているモルモットがめにはいった。


「ふふっ」


人懐っこくて、私の方へちょこちょこ走ってきた。


「お、いいとこ見つけたな」


私の膝に乗るモルモットを見て、怜がその子を見て笑う。


その怜は、さっきのうさぎを抱えてる。


「あなたも、いいとこ見つけたね」


私もそのうさぎに話しかける。


「あそこの2人、カップルかな?」


耳に入った、そんな言葉。