もしかして、見送りに着いてきてたのってこのため......?


「ああ。知ってるよ」


「ええ。怜くんなら、任せられるってよく言ってたの」


そうだったんだ。


「だから、本当に嬉しいんだ。2人がお互い同じ気持ちになってくれたことが。怜くん、娘を頼んだよ」


「はい。これからもお願いします」


怜が嬉しそうに笑った。


それを見た私も思わず口角が上がる。


「じゃあ、行ってくるわね」


「怜くん、頼んだよ」


「涼音ちゃん、よろしくね」


「2人も楽しんで」


手を振りながら、4人が歩いて行った。


「行ってらっしゃーい」


「よし、俺らも行こう」


「その前に着替えなきゃ。あれ、まだなんにも準備してないじゃん」


「ははっ。ゆっくりしてこいよ」


「ねえ、準備終わってるなら、私の家で待たない?」