「ふふっ、いいじゃない。怜先輩の赤い顔、見せれるんじゃない?」


見たい、けど......。


恥ずかしくなって、未読のままにしてスマホを閉じた。


「......どーしよ」


「いいじゃない、きっと、喜ぶわよ?」


「......考えとく」


「そっか」


美奈は、そう言って優しく笑ってくれた。


「あとはね......」


美奈は、亮平くんがどんな時に顔を赤くするのかを教えてくれて、いっぱいアドバイスもくれた。


「ありがと、美奈。頑張ってみる!」


そして、家へ帰るとママがすぐに私に話す。


こんな急いでる用事なんて珍しい。


「あのね、クリスマスイブとクリスマス、怜くんのお母さんたちと一緒に出かけることになったの。だから、2人でお留守番お願いね」