「怜先輩を赤くさせたい?」


「そーなの!」


お昼休みに美奈に相談中。


きっと、何かいい方法を......!


「涼音には、無理じゃない?」


くれなかった。


「なんでぇ」


「だって、怜先輩、涼音が何しても動揺しないようになってるじゃん。
今までむやみやたらと抱きついたり、甘えたりしてきたから」


今までの行動をこんなことで後悔するなんて......。


「だから、涼音が甘えても意味ないの」


「そんなぁ」


「考えてみて?怜先輩だって、赤くなったことが無いわけじゃないでしょ?」


「うん。でも、片手で数えれるくらい」


「じゃあ、それ、思い出してみてよ」


えーっと、確か......。


「告白した時とか、キスした時とか......」


「へえ、キス、したんだ」