ねえ、気づいてよ……

「ない......。また、私と付き合ってくれるの?」


「ああ。一生、離れねーから。涼音が死ぬその時までずっと」


「うう、れいぃ」


もう、涙が止まらない。


「これからもよろしくな?」


私の涙を怜が拭ってくれる。


「うん!」


きっと、この時の笑顔は今までで1番の笑顔だったと思う。


「......っ。あっ、涼音の誕生日プレゼント、渡してねーよな」


怜は、そう言ってポケットから箱を取り出した。


「はい。良かった、ちゃんと渡せて」


その箱から取り出したのは、ネックレスだった。


ハートのモチーフがついてて可愛い。


「俺に、つけさせて?」


「うん」


私の後ろに怜がまわる。


「よし、できた」


正面から私を見て、怜が満足そうに笑う。


「似合ってる」