「涼音!」


後ろから大きな声がしたけど、振り返れない。


私の目、涙でいっぱいなんだもん。


振り向いたら、バレちゃう。


別れられなくなっちゃう。


そう思って、どうしても振り返ることはできなかった。


怜......大好き。